新興技術はいかに私たちの日常生活を変えるのだろうか?現在開催中の「グローバル・モバイル・ インターネット・カンファレンス(GMIC)2017」において、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、人工知能(AI)などの新興技術を基礎とする「神器」が続々と登場している。人々はここで科学技術がもたらす楽しさと便利さを一足先に体験することができる。
◆翻訳の神器 これで海外旅行も困らない
毎年延べ1億2000万人以上の中国人が海外旅行を楽しんでいるが、多くの人にとって言葉の問題が大きな壁になっている。安徽科大訊飛信息科技有限公司が展示した「翻訳の神器」が、この難題を解消してくれるかもしれない。
この音声翻訳デバイスのサイズはスマホよりもコンパクト。使用者が話した言葉を、直ちに英語・フランス語・日本語・ドイツ語・ロシア語などの主要言語に翻訳し、音声を再生してくれる。
同社スマートハード事業責任者の張棟氏は「音声翻訳の難点は、正確な音声認識にある。人は話す時に間を置いたり、語気助詞を入れたり、語順が乱れたり、方言があったりする。また周囲の雑音に妨げられることもある。この難点を解消する方法は、AIのディープラーニングだ。音声データを毎日入力し続けることで、音声認識システムをスマートにし、人の言語を理解させる。長年の取り組みを経て、当社の音声認識の正解率は97%以上に達している」と話した。
◆画像検索の神器 「画像からの画像検索」も検索可能
検索エンジンでキーワードを入力し必要な情報を検索することは、もはや真新しい出来事ではなくなったが、「画像からの画像検索」を想像できるだろうか?碼隆科技公司が開発したスマート画像認識技術は、これを現実にした。
例えば女性がネットを利用していて、ある有名人の衣装が素敵だと感じた場合、画像をコピーし、「画像検索エンジン」にペーストすることで、この衣装の名称、メーカー、販売店(ネットショップ、実店舗)などの情報を検索することができる。
同社の碼特CTOは「画像からの画像検索を実現するため、当社はProductAIという視覚応用開放プラットフォームを構築した。衣料品や家具などの各業界の企業と提携し、大量の商品の写真をデータバンクに入力し、情報表示を行う。同プラットフォームは昨年10月の開放から現在に至るまで、1000社弱から使用申請を受け付けている。画像のデータ量も1日毎に急増している」と説明した。
◆顔認証の神器 犯罪者を逃さない
テンセント優図実験室は、スマート顔認証システムを開発した。ある人の顔写真を入力するだけで、システムは動画の中から自動的にその人を特定する。しかも光の具合やメガネなどのアクセサリー、表情、横顔などの要素を効果的に除去し、認証に影響させない。
同実験室高級市場マネージャーの王穎氏によると、同システムは五官測位アルゴリズムを用い、眉毛、目、鼻、口など90ヶ所の位置を正確に記録し、測位の誤差を1.5画素内としているという。これは人の手による記録の精度を上回る。
警察当局はこの技術を利用した場合、容疑者の写真を入力するだけで、大量の動画の中から容疑者が残したすべての動画資料を見つけ出すことができ、事件解決の効率を大幅に高めることができる。
(人民網日本語版)
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