国家の名刺、世界の発展をけん引
昆山にあるドイツの機械製造メーカーは、上海まで車で1時間の距離しか離れていない。工場のライン内で、あるドイツ人はハイテク設備を使用し、小さな金属膜を精密部品に加工した。
これはドイツのラジオ局の記事に取り上げられた光景だ。上述したドイツ人は「中国企業は以前、資金も、ハイテク設備の需要もなかった。現在は変化が生じており、我々はここで大きなチャンスを手にしている。中国で利益を上げ、多くの設備を販売できるのだ」と述べた。
同記事によると、中国製造のモデルチェンジとアップグレードは、ドイツ経済にとって有利だ。中国はロボット、航空機製造、リサイクルエネルギー業界などに重点的に取り組む。ドイツを含む外国経済は、そこから確実に利益を手にすることができる。
ドイツメディアの報道は、世界の中国製造、特に中国製造が世界にもたらす利益への注目を反映している。
英フィナンシャル タイムズはこのほど、中国の海外エネルギープロジェクトへの投資が、昨年急増した状況に注目している。報道によると、中国の2016年の石油、天然ガス、石炭、水力、その他のエネルギー施設への投資が急増し、かつ大半が発展途上国に向けられた。これは「インフラ外交」の発展途上国への魅力を浮き彫りにしており、かつ世界の開発の中心的な投資家としての地位を強化した。
工業やエネルギーなどのプロジェクト以外にも、海外メディアは高速鉄道や衛星などの国家的ブランドの、世界への影響にも注目している。有人宇宙船「神舟」は「中国の高度」を、有人潜水艇「蛟竜号」の潜水作業は「中国の深度」を、高速鉄道の高速走行は「中国の速度」を、北斗衛星測位システムは「中国の精度」を示した。これらの国家の名刺は中国の発展を推進すると同時に、世界に利益をもたらす。
ウォール・ストリート・ジャーナルは、中国衛星測位システムの「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)沿線国への影響に焦点を絞り、次のように報じた。一帯一路沿線国は、中国衛星測位システムに加わる第1陣の国になる。これは東アフリカから南太平洋までの人々が2018年までに、中国の北斗2号システムを使用できるようになることを意味する。各国は中国の宇宙の成果を共有し、北斗システムにより自国経済を刺激し、さらに新シルクロード沿線の貿易を促進できる。豪メディアは報道の中で、量子衛星「墨子号」の情報安全への影響に注目した。中国は世界初の量子衛星の打ち上げに成功し、世界のデジタル通信安全に新たな希望をもたらしたと報じた。
(チャイナネット)
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