北京市人力資源社会保障局は5日に記者会見を開き、「2017年北京市人力資源市場受給情勢分析」を発表した。北京市職業紹介サービスセンターの調査によると、今年上半期、北京では5.9万人の雇用が増えると予想されている。また、北京市の企業の平均給与は2016年下半期より337元増え、6628元に上昇するとしている。
北京市職業紹介サービスセンターは、北京市の7000社超に対して雇用調査を行い、分析した。北京市の企業は2017年上半期、純増で約5.9万人の雇用を増やす。うち文化クリエイティブ、物流などの新興産業では、雇用需要が前半期の56.4%増から今半期は61.5%増となっている。新興産業で社員数が比較的多い「リースとビジネスサービス業」も、前年下半期より4.7ポイント増加している。
北京市職業紹介サービスセンターの宋曄主任によると、今回発表されたデータは企業調査の分析結果に基づく。インターネットを通じた求職が浸透していることから、今後もネット上に流通する人材情報を調査分析することを検討しているという。
求人メディア「智聯招聘」の担当者は取材に対し、今年上半期のビッグデータから、新興産業は確実に、求職者と求人者の両者にとって注目される業界となっていることが分かると語る。「智聯招聘」のデータによると、今年上半期、ネットおよびEコマース業界が北京市で最も求人数の多かった業界である。同担当者は「“インターネット+”のビジネスモデルが成長を続けるなか、人材需要も増加を続けている」と述べる。
人材不足に悩む企業が6業界で7割超
調査によると、北京市の企業は2017年上半期、0.8万人の人材が不足すると予測されている。産業別でみると、第三次産業の人材不足が最も深刻で、人材不足総数の79%を占める。第二次産業は20%、第一産業は1%となる。業界別でみると、7割以上が「リースとビジネスサービス業」、「製造業」、「卸 小売業」、「情報伝送 ソフトウェア 情報技術サービス業」、「科学研究 技術サービス業」、「交通運輸、倉庫、郵政業」に集中している。
上半期に増加する5.9万人のうち、職位別でみると、「専門技術者」のニーズが相変わらず旺盛だ。「専門技術者」が最もニーズが高く全職位の37.5%を占め、この4年その地位は変わらない。「専門技術者」へのニーズが高い業界は、「情報伝送 ソフトウェア 情報技術サービス業」、「科学研究 技術サービス業」、「リースとビジネスサービス業」、「製造業」である。
「専門技術者」へのニーズは高まるばかりだが、人材供給は全く追いついていない。上半期の人材不足人数0.8万人のうち、最も不足しているのは「専門技術者」で、不足人数全体の29%を占めると予測されている。
宋曄主任によると、企業に向けた給与に関する調査結果から、2017年上半期、北京の企業の平均給与額は手取りで6628元になると予測する。2016年下半期の平均給与額6291元より337円増加している。
(チャイナネット)
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