新華網北京3月23日(記者/譚晶晶、鄭明達)全国人民代表大会と中国人民政治協商会議後、各国の首脳が相次いで中国を訪問しているほか、中国の高官による外遊も活発で、春の外交が盛んになっている。
この春の外交では、二国間の交流のほか、多国間の交流も行われており、国家元首や政府首脳による直接的な交流もあれば、経済や貿易等の具体的な分野での交渉も行われている。
中国国際問題研究院の阮宗沢副院長は、「毎年春は中国の外交活動の始まりである。最近頻繁に行われている外交の交流を概観すると、提携が大きなキーワードとなっている。こうした外交活動は世界に向けて、中国が提携可能な、提携に前向きなパートナーであるという積極的なメッセージを発信している。」と述べている。
先週末、米国のレックス・ティラーソン国務長官が就任後初めて中国を訪れた。米中関係の発展において重要な時期に行われたこの訪問は世界の注目を集めた。米中両国の率直で深い話し合いは、近く行われる予定の米中首脳会談で、米中関係を平穏に移行し、新しい提携の可能性を探るための道を整えるものとなった。
ティラーソン米国務長官は、米国側は衝突せず対抗せず、相互尊重、協力・ウィンウィンの精神に基づいて対中関係を発展させ、米中の相互理解を絶えず増進し、米中の協調と協力を強化して、国際社会が直面する課題に共同で対処していくことを望んでいと明確に表明していた。「衝突せず対抗せず、相互尊重、協力・ウィンウィン」は、まさに習近平主席が提唱した中米新型大国関係の内包的意味と一致する。
同様に外部の注目を集めていたのは、サウジアラビアのサルマン国王が即位後初めて訪中したことだ。訪問中、中国とサウジアラビアは14件の協力協議を締結し、そのうち両国政府の生産能力と投資協力に関する重大なプロジェクトの関連金額は約650億ドルだという。
イスラエルのネタニヤフ首相が中国訪問中、中国・イスラエルの双方が革新的・全面的パートナーシップの構築に合意したことは、今回の訪問の大きな注目点となった。イスラエルの農業、科学技術、人材育成などの面における優位性は、今後の双方の革新・協力に広範なプラットフォームを提供する見通しだ。
李克強総理のオーストラリア、ニュージーランドへの訪問に対し、専門家は、「今回の訪問は中国・オーストラリア、中国・ニュージーランドの経済貿易関係を一層向上させ、各分野の協力が再び過去最高を更新するのを推進し、また『一带一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)』構築の推進にとっても重要な意義を持つ。」との見方を示している。
ある分析によれば、逆グローバル化と保護主義による思潮の台頭に直面し、中国は多国間主義と包容・開放の旗印を高く掲げ、安定性と確実性により様々な不確実性に抵抗することで、中国の定力や責任への担い、そして自信を十分に示しているという。
後1ヶ月余りで「一帯一路」国際協力フォーラムが北京で開催され、世界の眼差しが東方に集まる。「中国の誠実で積極的に向上を目ざして努力するという中国外交の表れが、世界に新たな驚きをもたらすでしょう。」と阮宗沢副院長は述べている。
(新華社より)
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