長年の発展を経て、中国は世界最大の市場の1つとなった。数多くの国内外ブランドが消費者の眼前に出現している。中国のネットユーザーはこれらをどう見ているのだろうか。
最新となる「2017年中国ネットユーザーのブランド好感度調査」が発表された。それによると、ベンツとアップルが外資系ブランドのトップになり、消費者が最も好きな外国ブランドとなった。国産ブランドでトップだったのはファーウェイだった。次点は、外資がマクドナルトで国産が蒙牛となった。一方、ワーストには韓国ブランドのサムスンとロッテマートがランクインした。
全体的にみると、国産ブランドに対する好感度が上昇している。一方、外資ブランドの好感度は下がった。中国ブランド戦略学会の会長で主席専門家の楊清山氏は、「ブランド好感度の変化は、商品 サービスの消費体験と直接的関連がある。商品とサービスの品質に相関関係があるのだ。国産ブランドの好感度が全体的に上がったのは、使用体験を通じて“いいね!”をクリックする数が増え、消費信頼度が上がったことを意味する」と分析する。
調査報告によると、8割以上の調査対象者が国産ブランドに対して積極的印象を持つ。2016年の調査結果と比較しても、消費者の国産ブランドに対する積極的印象は高まっている。国産ブランドの評判は、その商品とサービスの質が共に良い場合にはっきりと向上している。しかし依然として78.0%が、国産ブランドは国内市場で(程度の差はあれ)国際統一基準を踏まえてないと認識している。これに対して楊清山氏は、「国産ブランドが国際統一基準を踏まえない状況は、中国の改革開放がたった数十年であることと関係がある。国際基準になるためには時間を必要とする」と説明する。