「行き遅れ女性が多く、離婚率が高い都市は、住宅価格も上昇する」-中国の経済学者 金岩石氏は昨年12月、上海で開催された不動産関連フォーラムでこのように発言した。参考消息網が韓国「中央日報」の報道を引用して伝えた。
離婚経験を持つ女性や行き遅れ女性が増えるにつれて、住宅価格も上昇する可能性が高い。これは果たして本当なのだろうか?
中国の大手婚活サイト「世紀佳縁」の統計データによると、2016年の時点で、中国(香港 マカオ 台湾地区を含む)に住む27歳以上の未婚女性の数は約3800万人に達した。地区別にみると、福建省廈門(アモイ)市が最多で、深セン、杭州、北京、広州、上海、青島が続いている。
中国国家統計局の住宅販売統計データを見てみると、2015年から2016年10月までの期間、住宅価格が大幅に上昇した国内都市は、深セン、北京、アモイ、上海など。これらの都市は、「行き遅れ女性」が多く住む地区とほぼ一致する。
これが事実なら、その原因はどこにあるのだろうか?
韓国メディアの報道によると、現代社会において、高学歴 高所得の女性の消費レベルは極めて高い。彼女たちが結婚相手に求める条件がだんだん厳しくなってきていることで、結婚相手を見つけることがますます難しくなり、彼女たちの結婚年齢がますます高齢化する傾向が高まっている。金氏は、「『消費の拡大』『経済活動における男性 女性の能力均一化』『行き遅れ女性現象』という3つの要素が、都市発展プロセスで必然的に生じる現象となっている」と指摘した。
今のところ、男性人口が女性人口を上回っているが、「行き遅れ女性」も増え続けている。女性で高学歴の人は、男性よりはるかに多い。
統計データによると、2000年から2010年の間に大学院修士課程を修了した男女の結婚率は低下する傾向にある。2010年に修士課程を終えた女性の結婚率は50%を下回った。結婚適齢期(25歳から34歳)の人々の結婚率も同様に低下している。
学歴が高い女性ほど、結婚相手を見つけにくい。毎年年収がアップする女性は、結婚より、住宅売買により興味を抱くようになる。金氏は、「彼女たちは、資産価値の高い住宅を購入することで、このまま結婚に縁がなく一生独身のままかもしれないという心理的な不安を解消しようとしている」と説明した。
(人民網日本語版)
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