サケの切り身に塩を塗るなどの単純作業を担う日本では低賃金労働者として扱われる中国人技能実習生。
このほど、日本で放送されたあるテレビ番組が大きな注目を集めている。同番組ではある中国人女性が雇い主からひどい扱いを受けたことを告白し、日本人弁護士が「これは、合法に見せかけた現代の奴隷労働制度だ」とした。この番組が放送されると日本のあるネットユーザーは、「これなら奴隷の方がまだマシ」とコメントを寄せた。法制晩報が伝えた。
在日中国人の李さんは、同番組の内容は事実だと話す。李さんの友人は香川県高松市の技能実習生を受け入れている携帯電話工場で通訳として働いており、その友人から同番組の内容と似たような状況をよく聞いていたからだとした。技能実習生は給料面で日本人正社員との差がかなり大きいだけでなく、ある人はセクハラ被害に遭ったり、たびたびサービス残業を強いられている。ある女性の技能実習生は在日中国人の友人に自分が受けたひどい扱いについて泣きながら電話をかけてきたという。
中国人技能実習生の現状に詳しい在日中国人の魯蓬人さんは、「多くの中国人技能実習生たちは『高収入』という言葉に惑わされ、とても不公平な契約を交わしている。彼らが日本で技能実習生として働くためには、中国の仲介業者に高額な手数料や保証金を払わなければならない。もし契約を履行できていない場合は、高額な違約金を要求されてしまう。さらに、たとえ契約通りの期日まで働いて帰国しても、保証金は戻ってこない可能性が大きい」と語った。