ベンサー教授は、米国のサブプライム住宅ローン危機の教訓は、過度な金融化が実体経済に財政赤字をもたらし、投機取引がかえって横行したことにあり、これは世界経済を傷つけ、また「新自由主義」と呼ばれる一連の経済政策は一層、経済に、悪い状況に陥らせたとみなしている。
ベンサー教授は、「米国のサブプライム住宅ローン危機からすでに10年近くが過ぎたが、金融システムの根本的な問題は依然として存在している。また、金融システムも独自のビジネスモデルを改めておらず、政府の援助と中央銀行の緩和政策に頼ってようやく難関を乗り越えられるにすぎないだろう。」と指摘する。
国際金融危機の発生以来、米連邦準備制度理事会(FRB)、欧州中央銀行(ECB)、英国と日本の中央銀行は共に金融政策を絶えず緩和してきたが、実体経済はこれに対して応じていなかった。これらの金融政策は一時的に銀行業を救ったが、実体経済の回復への役割は予想ほど大きなものではないだろう。
(新華社より)
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