「自転車シェアリング」が中国の各大都市で普及を続ける中、最近、「カーシェアリング」がにわかにブームになっている。取材では、現在、北京や上海、重慶、成都などの都市で、さまざまなタイプの「カーシェアリング」が登場し、多くの市民が利用していることが分かった。中国新聞網が報じた。
スマホにアプリをダウンロードし、登録を済ませると、スマホを使って近くでシェアリングできる自動車を探すことができる。乗車して目的に着いた後は、指定の場所か任意の正規駐車場で自動車を返却することができる。
中国全土に、「カーシェアリング」を提供する会社がすでに10社以上登場している。業界関係者は、「中国では、カーシェアリングは登場したばかりで、今後の見通しは予測がつかない」と話す。
しかし、カーシェアリングがブームになりつつある中、問題も存在する。業界関係者は、「カーシェアリングの業界は、法規が不明確で、ほとんどのカーシェアリングは使用率が低く、ユーザーはなかなか車を見つけることができなかったり、返却がちゃんと行われなかったりするなどの問題がある」と指摘する。
複数のカーシェアリング業者は取材に対して、「各自動車の1日当たりの平均均使用回数は2-3回と、自家用車より少し多いだけ」とした。例えば、広州環球車享の黄春華・最高マーケティング責任者(CMO)は、「現在、当社のEV(電気自動車)・evcardは中国全土23都市にあり、7都市で運営を展開している。各車両の1日当たりの平均利用回数は2.4回。ただ、1日当たりの利用回数が4回以上でないと、利益は出ないと試算されている」と話した。
まだ軌道に乗る前の段階である中国のカーシェアリング業者にとって、ネットワーク拡大のペースが、カーシェアリングの利便性や利用度に影響を与えるカギとなる要素だろう。業界関係者の国錚氏は、「新しい物が理解され、受け入れられるには、時間がかかる。会員の意見やクレームに積極的に耳を傾け、改善を続け、問題を少しずつ解決していきたい。例えば、専用の駐車場を増やして、利便性を高めたい」としている。
カーシェアリングがにわかにブームになり、中国人の移動方法に新たな選択肢を加えているのは紛れもない事実だ。ある報告によると、車1台をシェアすると、13台の購入を減らすことができる。専門家は、「シェアという方法を通して、自動車の使用效率を向上させ、自動車の生産を減らし、加えて、電気自動車がガソリン自動車に取って代わるようになると、環境汚染を効果的に改善することができる」と期待している。
(人民網日本語版)
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