中国の国営通信社である新華社は19日、ニュース制作プラットフォーム「現場雲」を正式にスタートさせました。これにより、新華社が所有するニュース制作と生中継のためのソフトウェア「現場ニュース」の機能を、全国のメディアが利用できるようになりました。これは国内メディアの融合発展を目的として開発されたもので、中央メディア、地方メディアおよび地方の共産党と政府機関を含む102の機関が第1期の利用者となります。
ニュース制作プラットフォーム「現場雲」は、既存のソフトウェア「現場ニュース」をベースに、全国のニュースメディアにニュース制作の機能とワンストップソリューションを提供します。技術開発は既に完了し、アプリをダウンロードすることで使用できます。これにより、現場の記者はスマートフォンでの素材収集とアップロードが、編集担当者はリアルタイムでのオンライン編集と発信が可能となり、報道の効率が著しく向上するということです。
「現場雲」のユーザーが発信したニュースは自社で公開できるほか、新華社の「現場ニュース」コーナーへのアップロードも可能となります。地方メディアの報道資源を国営通信社のプラットフォームに直接掲載できるようになることで、報道の影響力が高まることが期待されています。
「現場雲」は現在、『杭州日報』などがモデルとなって運用が進められており、順調な成果をあげています。今年の両会議期間中に、第1期の利用者による報道が始まる予定です。
(中国国際放送局)
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