2016年は「高級住宅年」と言われた。高級住宅の成約が盛んで、価格が急上昇したからだ。
上海易居不動産研究院が発表した「2016年1線都市高級住宅市場研究報告」によると、2016年の1級都市の高級一戸建住宅は2万件近くが成約された。前年比44%増である。2016年第4四半期の1級都市高級一戸建住宅の平均成約価格は平米97152元で、史上最高値を記録した。76526元だった前年同期と比べて27%の増加である。
2016年通年でみると、北京・上海・広州・深圳の1級都市の高級一戸建住宅(平均価格は平米7.2万元)において、有効的成約を果たした不動産開発は299カ所に上る。
不動産市場の回復に従い、多くの不動産購入者と投資家が高級住宅の購入機会を生み出し、1線都市の高級一戸建住宅の市場価格が軒並み上がることになった。
統計によると、2016年通年の1線都市高級一戸建住宅開発の平均成約価格上位10カ所がすべて平米15万元以上だった。1位は「湯臣一品」で平米20.6万元以上。上位4位の開発地はすべて上海で「湯臣一品」、「原閘北華僑城蘇河湾」、「浦東翡翠別墅」、「華洲君庭」である。5位が北京朝陽区の「北京壹号院」で平米15.8万元。深圳地区において成約価格が最高だった開発地の「深圳湾壹号」は、平米15.2万元で9位だった。
2016年、1級都市の高級マンションの平均成約価格で平米10万元を超えた開発は65件だった。24件だった2015年に比べると171%増となる。
研究員の曹倪娜氏によると、1級都市の住宅用地供給は年々減少しており、土地価格の急騰につながっていると解説する。デベロッパーはプロジェクトで利益を上げるため、開発地に数多くの付加価値や設備を加えて価値を高めた。それによって、非高級住宅プロジェクトも高級路線になってきているという。
(チャイナネット)
関連記事:
特別取材:中国は引き続き世界の経済成長をけん引する重要な役割を果たす——グラクソ・スミスクラインのアンドリュー・ウィティーCEOにインタビュー