(写真ネットより)
2016年から、任天堂のポケモンGoは中国を含む世界の国々の若者に好まれるようになった。また、ピコ太郎の「PPAP」という曲は世界中で話題になり、YouTubeでの再生回数は数千万を超えた。もし中国で公開上映した「君の名は。」を加えれば、この間に日本の文化は中国に与える影響が大きいと思う。
実は、ポケモンGoは中国ではプレーできないが、依然として好評を博している。なぜかというと、ピカチュウなどのポケモンは大勢の中国の若者の共通の思い出になっているからだ。今、中国の大部分の20代や30代の人は子供の時から「ポケモン」「ドラえもん」及び「スラムダック」を見ながら、育ったのだ。日本のアニメは数多くの中国若者の少年期と共に存在し、発展してきた。そうすると、今年の夏から配信し始めたポケモンGoは、中国でプレーできないが、大勢の中国若者の思い出を引き起こさせた。それと同時に、ポケモンGoは「AR」という現実世界を拡張する技術を利用するので、今までそれを楽しんだことのない中国若者の注目を引いたと言える。
もちろん、中国ではYouTubeにもアクセスできないので、「PPAP」を見ることは基本的にできない。しかし、なぜピコ太郎と彼の「PPAP」も中国で大ヒットな話題になるのか?私は、中国若者が日本の流行っている物事に興味を持っていることと関係があると思う。中国のSNSの代表としての微博(中国版ツイッター)には、日本のファッションや日本の流行っているものを紹介するプロな公式アカウントが多くある。これらの公式アカウントは毎日日本の出来事や面白いことを翻訳して紹介している。日本の若者と同じように、中国の若者も政治にあまり興味を持っていないが、しかし、トレンドや最新のことにとても関心を持っている。だから、日本の「PPAP」は微博上の公式アカウントの「輸入」を通して、すぐ中国の若者に好まれるようになる。その簡単な歌詞だけでなく、ピコ太郎のユーモアなアクションも印象的だ。
長期間に日本文化とイコールの寿司や和服と違って、ポケモンGoやピコ太郎や「君の名は。」はネット時代に生まれたものだ。彼らは中国の若者の日本文化に長く既存している先入観を更新させると同時に、日本イメージをも豊かにさせたと言える。
(作者/陳洋 東洋大学大学院社会学研究科 博士後期課程在学)
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