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新華網東京1月20日(新華社/藍建中、馬峥)ここ最近、日本のビジネスホテルチェーン大手のアパホテルに対し、ソーシャルメディアで批判の声が上がっている。このホテルは長期的に全客室に同グループの元谷外志雄代表が書いた英語と日本語の書籍を置き、南京大虐殺と旧日本軍による慰安婦の強制連行などの史実を否定している。アパグループはこのほど、客室から関係書籍を撤去する考えはないとの公式見解を示し、その盛んに気炎を上げるような振る舞いは多数の外国人観光客のボイコットに遭っている。
新華社記者は18日、東京新宿区のアパホテルを現地取材した。このホテルは立地条件に恵まれ、ロビーの一角に多数の預け荷物が積み上げられ、23時以降は宿泊客が次々と訪れた。
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記者がホテルの客室に入り、引き出しを開けても書籍は見当らなかったが、よく見ると化粧台右上にある透明のプラスチック製の棚に数冊の書籍が置かれているのを発見した。
これらの2冊の書籍は『本当の日本の歴史・理論近現代史学』というタイトルになっている。1冊目に収録されているのは元谷外志雄代表が2014年から2015年まで書いた社会時評。2冊目に収録されているのは2015年から2016年までの社会時評だが、作者は2冊とも元谷外志雄代表のペンネーム「藤誠志」を使用している。
この2冊の書籍はいずれも日本語と英語で印制されているが、出版社は記載されていない。書籍は「南京大虐殺はねつ造だ」、「慰安婦は普通の売春婦に過ぎない」、「極東軍事裁判は勝者の敗者への報復」などの日本の右翼の観点が氾濫している。元谷代表はまた、日米同盟を利用した中国への対抗と憲法改正の早期実現を呼びかけている。
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2冊のほかに、元谷外志雄代表が同グループの世界戦略について記述した『逆境こそ光輝ある機会なり』ともう一冊の雑誌『アップルタウン』も元谷外志雄代表が編集して出版したものだ。
このホテルのフロントスタッフによると、同日に数冊の本を購入した宿泊客がいたが、全体的に元谷外志雄代表が書いたいわゆる世界戦略の書籍はほとんど売れておらず、販売されているのは主に侵略を美化した2冊の本だという。
アパグループのこのやり方について、記者は東京の市街地で数人の観光客にインタビューした。ある匿名のオーストラリア人は「すべての人が南京大虐殺が確かに起こった事だと知っている。この十分に驚愕させられる出来事が確かに日本のあの時代の侵略行為で、日本人はあの時代では非常に気が狂っていた。」と語った。
別のオーストラリア人観光客、ニコールさんは「このホテルが過去の歴史を否定するなら、宿泊先に選ばない。」と述べた。彼女の同行者のジェイムスさんも「彼女の意見に賛成する。こんなホテルに泊まることはない。こういう行為はとても恐ろしい。」と語った。
近年、日本の右翼勢力が日益しに猛威を振るうのは、日本政府の現在の政策と無関係ではない。一方で、中日韓の民間交流に大きな影響はなく、日本は毎年、中国と韓国から多数の観光客を受け入れている。しかし、アパホテルのやり方は極めて劣悪で、基本的な商業道徳に甚だしく背くものだ。
アパホテルとの提携中止を公表する中国企業もある。中国と韓国のネットユーザーも相次いでこのホテルへのボイコットに賛同している。また、中国国内でも多数の旅行情報サイトがアパホテルの予約を取り止めている。
(新華社より)
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