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AIIBが1周年 「想像よりも恐ろしくない」 米メディア
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2017-01-17 08:18:39 | チャイナネット | 編集: 吴寒冰

 中国が提案し、57カ国が設立に参与したアジアインフラ投資銀行(AIIB)が本日、開業1周年を迎えた。米フォーブス誌(電子版)は14日、「中国のAIIB、この1年をいかに過ごしたか」と題した記事を掲載した。要旨は下記の通り。

 AIIBの設立が宣言された当初、批評家は中国がこれを利用し国益を求め、環境・人権基準を引き下げることを懸念していた。幸いにして、そのようなことは起こらなかった。AIIBは想像されていたほど恐ろしくはなかった。AIIBの1年目は成功したと言える。

 AIIBはこの1年間で9事業を批准し、約17億ドル融資した。これらの事業には、バングラデシュの送電線整備(1億6500万ドル)、インドネシアのスラム街環境改善事業(2億1650万ドル)、タジキスタンの首都ドゥシャンベ近郊の道路建設事業(2700万ドル)、パキスタンの高速道路建設事業(1億ドル)などが含まれる。金立群総裁はAIIBを巧みに運営した。金総裁は世界銀行とアジア開発銀行の豊富な経験を持つ。金総裁の指導、融資先との協力により、AIIBは学習と発展を続けている。

 AIIBがパキスタンやアゼルバイジャンの事業に融資を行えば、中国が「人権無視」の地域に肩入れしていると見られる可能性もある。しかしAIIBは世界銀行などの国際機関との協力を選択し、環境・人権問題で透明性の高い効果的な調査を行った。これは係争中の地域で良からぬ取引が行われるという懸念を払拭した。さらにAIIBのパキスタンでの協力、世界銀行のアゼルバイジャンでの協力は、これらの取引の潜在的な問題を回避できる。

 AIIBは本質的に、中国の政治・経済の利益への肩入れを示しておらず、中国企業の直接投資もしくは自然資源獲得を融資先に強制していない。これは中国のアフリカにおける「帝国主義的」なインフラ投資、「人権と環境問題を無視」といった説と大きく異なる。AIIBの融資は「戦略的」なものであり、多くの事業は中国の「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)の重要な構成要素である。AIIBの支援により、中国はソフトパワーを強め、経済的利益を拡大すると同時に、国際舞台から受け入れられるようになる。

 中国現代国際関係研究院の陳鳳英研究員は15日、環球時報に対して「海外メディアは1年前、AIIBを悪く伝えていた。当時の西側の論評は非理性的であり、先入観を持ちAIIBをさまざまに論じていた。しかし1年後、彼らはAIIBの管理制度が世界と合致しており、革新もあったことを目にした。また中国が別の枠組みを設けたわけではなく、実務に取り組んでいることを目にした。AIIBは国際化路線を歩んでおり、国際機関と協力し、融資する事業も慎重に選んでいる。またさらに多くの国がAIIBへの加入を申請している。これはAIIBの将来性を示している。中国のソフトパワーは評判がよく、多くの友好国を持つ。AIIBがうまく発展すれば、米国と日本も加入する可能性がある」と指摘した。

 

(チャイナネット)

 

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新華網日本語

AIIBが1周年 「想像よりも恐ろしくない」 米メディア

新華網日本語 2017-01-17 08:18:39

 中国が提案し、57カ国が設立に参与したアジアインフラ投資銀行(AIIB)が本日、開業1周年を迎えた。米フォーブス誌(電子版)は14日、「中国のAIIB、この1年をいかに過ごしたか」と題した記事を掲載した。要旨は下記の通り。

 AIIBの設立が宣言された当初、批評家は中国がこれを利用し国益を求め、環境・人権基準を引き下げることを懸念していた。幸いにして、そのようなことは起こらなかった。AIIBは想像されていたほど恐ろしくはなかった。AIIBの1年目は成功したと言える。

 AIIBはこの1年間で9事業を批准し、約17億ドル融資した。これらの事業には、バングラデシュの送電線整備(1億6500万ドル)、インドネシアのスラム街環境改善事業(2億1650万ドル)、タジキスタンの首都ドゥシャンベ近郊の道路建設事業(2700万ドル)、パキスタンの高速道路建設事業(1億ドル)などが含まれる。金立群総裁はAIIBを巧みに運営した。金総裁は世界銀行とアジア開発銀行の豊富な経験を持つ。金総裁の指導、融資先との協力により、AIIBは学習と発展を続けている。

 AIIBがパキスタンやアゼルバイジャンの事業に融資を行えば、中国が「人権無視」の地域に肩入れしていると見られる可能性もある。しかしAIIBは世界銀行などの国際機関との協力を選択し、環境・人権問題で透明性の高い効果的な調査を行った。これは係争中の地域で良からぬ取引が行われるという懸念を払拭した。さらにAIIBのパキスタンでの協力、世界銀行のアゼルバイジャンでの協力は、これらの取引の潜在的な問題を回避できる。

 AIIBは本質的に、中国の政治・経済の利益への肩入れを示しておらず、中国企業の直接投資もしくは自然資源獲得を融資先に強制していない。これは中国のアフリカにおける「帝国主義的」なインフラ投資、「人権と環境問題を無視」といった説と大きく異なる。AIIBの融資は「戦略的」なものであり、多くの事業は中国の「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)の重要な構成要素である。AIIBの支援により、中国はソフトパワーを強め、経済的利益を拡大すると同時に、国際舞台から受け入れられるようになる。

 中国現代国際関係研究院の陳鳳英研究員は15日、環球時報に対して「海外メディアは1年前、AIIBを悪く伝えていた。当時の西側の論評は非理性的であり、先入観を持ちAIIBをさまざまに論じていた。しかし1年後、彼らはAIIBの管理制度が世界と合致しており、革新もあったことを目にした。また中国が別の枠組みを設けたわけではなく、実務に取り組んでいることを目にした。AIIBは国際化路線を歩んでおり、国際機関と協力し、融資する事業も慎重に選んでいる。またさらに多くの国がAIIBへの加入を申請している。これはAIIBの将来性を示している。中国のソフトパワーは評判がよく、多くの友好国を持つ。AIIBがうまく発展すれば、米国と日本も加入する可能性がある」と指摘した。

 

(チャイナネット)

 

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