「祝日が巡ってくるたびに、結婚を急かされる」―いつの間にか、これは若者たちの間で常套句となった。春節(旧正月、今年は1月28日)が近づいた今、まだ結婚していない独身男女は、「年越しに実家に戻れば、今年も両親や親戚から早く結婚するよう急かされるに違いない」と心配し始めている。銭江晩報が伝えた。
そこで、家族からの結婚催促を避けるために、春節休暇中に一緒に旅行するパートナーをネット上で募集する人が出てきている。中には、航空券を買っておいて、春節休みに入った途端、「高飛び」をする人もいるという。
1983年杭州市生まれの張さんは、企業に勤めるホワイトカラーだ。高学歴で可愛らしい容姿の持ち主なのに、「彼氏いない歴」は長い。
一人暮らしに慣れた彼女は、今のところ何不自由なく暮らしている。だが、家族はなんとか彼女にお見合いさせようと必死のようだ。「新年がもうすぐやって来るが、家族は3人のお婿さん候補を確保している。私の正月は、お見合いの予定でほぼ埋まっている」と張さん。
こんなお見合い攻めはまっぴら御免と、彼女は東京行きの航空券を買い求めた。旧暦12月30日の夜行便だ。「私は両親と一緒に年夜飯(大晦日に家族で食べる年越し料理)を食べてから一人で出発するつもり。子供の頃は、祝日が来るのが待ち遠しかった。でも今では、祝日が来ると『災難』も一緒にやって来るような気分になる。家族・親戚・友人から早く結婚するよう急かされ、息が詰まりそうになる」と彼女は嘆いた。
○ベテラン結婚仲介業者:「結婚を急かすのは全く効果なし。両親が子供の結婚相手を探しても、成功率はたったの10%」
杭州に住む費君霞さん(57)は、結婚仲介業で20年以上のキャリアを持つ。彼女は、「『夫婦の縁』は、やはり自然の成り行きに任せるのが一番だ。親が焦って結婚させようとすると、逆に子供に『反抗心』が芽生える。親が当社に来て登録するケースにおいて、お見合いの成功率はわずか10%にとどまる。しかし、独身男女が自ら登録すると、成功率は90%に跳ね上がる」とコメントした。
(人民網日本語版)
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