北京市政府常務会議はこのほど、「北京市『十三五(第13次五カ年計画:2016-2020年)』期間における環境保護・生態環境建設計画」を審議・通過させ、「十三五」期間の北京市環境保護目標を確定した。計画によると、2020年までに、北京市のPM2.5年平均濃度を2015年比30%低下、1立方メートルあたり56マイクログラムまで減少させ、全市における「大気の質」優良日の割合を56%以上とするとしている。北京晨報が伝えた。
○大気の質、優良日の割合を56%以上に
「十三五」環境保護目標計画によると、2020年までに、大気と水の主要汚染物質排出総量を持続的に削減する。大気と水の環境の質をかなり改善させ、土壌環境の質を全体的に引き上げ、生態環境の質を良好な状態に維持する。環境安全については、効果的な保障を確保する。環境管理システムと管理能力をさらに引き上げる。2020年までに、PM2.5年平均濃度を2015年比30%引き下げ、1立方メートルあたり56マイクログラムにまで減らす。全市における大気の質の優良日の割合を56%以上とするとしている。
○エネルギー:クリーンエネルギーの割合を90%に
計画によると、北京市は、「十三五」期間中、「石炭からガスへ」「石炭から電気へ」「太陽エネルギー+補助熱源」などさまざまな改造方式を採用し、都市・農村隣接エリアや農村部の住民による生活用石炭の消費量削減を推進する。2020年末までに、全市の石炭燃焼ボイラーゼロ化をほぼ実現し、平原地区では平屋暖房の「石炭ゼロ化」をほぼ実現する。石炭エネルギーを利用している営利サービス業の全ての施設は、良質のクリーンエネルギー利用に転換する。
北京市は2020年までに、エネルギー消費総量を厳格に抑制し、エネルギー構造のクリーン化を推進し、質の高いクリーンエネルギーの利用比率を90%以上に引き上げる。
○排出削減:汚染物質排出企業は全行程管理を実施
計画によると、北京市は、今後も、建材・化学工業・機械・印刷など各業界の汚染物質排出量が多い企業および立ち遅れた技術を淘汰する。2017年末までに、全市の重点地区50ヶ所および重点行政村200村の「散・乱・汚」企業を対象とした整備事業を完成させるとしている。
(人民網日本語版)
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