２０１６年米大統領選は８日に行われた。現地時間９日夜明けの初歩的な投票結果によると、共和党大統領候補のドナルド・トランプ氏は民主党大統領候補のドナルド・トランプ氏を打ち破り、新たな米大統領に当選した。
新華網北京11月11日（新華社記者/孫鴎夢、王乃水）「市場の天敵は不確定性であり、トランプではない。」ウォール街のアナリストはトランプ氏が米国大統領に当選した後、株式市場の取引は初日に生じた不思議な動きを強引ではあるが、こう説明した。
米国共和党の大統領候補、ドナルド・トランプ氏が９日、民主党の大統領候補、ヒラリー・クリントン氏を破り、次期米国大統領に当選した。この予想に反した選挙結果に、世界の株式市場は一度は暴落した。米国東部時間９日早朝、先物市場でダウ平均株価が800ポイント以上、下落したが、９日のニューヨーク株式市場では取引開始前に、同市場でのダウ平均株価の下落幅は大幅に縮小し、株式市場で小幅に安値をつけた。
９日の終値までに、米国株は上昇してから安定して下落し、３大株価指数の１日の上昇率は１％を超え、多数のウォール街の関係者が予測したような暴落は起こっていない。トランプ氏は再び、大勢の人の予測を打ち破った。
これに対し、ウォール街のアナリストの間では、米国大統領に誰が当選しても、市場の不透明性が消え去り、投資家の緊張感が静まるという見方が主流だ。長期的に見て、株式市場の情勢は経済の基本動向によって決まる。
欧州株式市場は９日も上昇傾向にある。ロンドン株式市場の『フィナンシャル・タイムス』に発表された１００銘柄の平均株価は前日より６８．７１ポイント上昇し、上昇率は１．００％だった。フランス、パリの株式市場ではＣＡＣ４０の株価が６６．５９ポイント上昇し、上昇率は１．４９％だった。ドイツ、フランクフルトの株式市場ではＤＡＸ指数が１６３．６９ポイント上昇し、上昇率は１．５６％だった。
市場で注目される欧州中央銀行（ＥＣＢ）はトランプ氏の当選を受けて、政策的な反応を示すかどうかについて、欧州中央銀行チーフエコノミストのピーター・プラート氏は、米国大統領選挙の結果に反応するのは時期尚早であり、欧州中央銀行は今後、数日間の市場の動きを見て、情勢の変化を観察したいと表明した。プラート氏は「我々は忍耐強く、事態がどのように発展するかを見守る必要がある。」と述べた。（参加記者：沈忠浩、胡小兵）
（新華社より）
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