現代的な列車の写真、列車の運行路線図、「550億リンギットの低利子借款」という大きな文字。こうした情報がマレーシアの英字紙「ザ スター」の1日の一面を飾った。同日、中国の李克強総理とマレーシアのナジブ首相が見守る中、中国交通建設股フン有限公司(フンはにんべんに分)とマレーシア鉄道公社は北京で、マレーシア東部沿海地域の鉄道プロジェクトの契約に調印した。契約金額は約745億元(1元は約15.3円)に上る。「環球時報」が伝えた。
このプロジェクトはナジブ首相の6日にわたる中国公式訪問で最も注目を集めるものとなった。マレーシア国家通信社は同日、「二国間合意に基づき、中国はマレーシア輸出入銀行を通じて、来年初めに着工するマレーシア東海岸鉄道プロジェクトに550億リンギット(1リンギットは約24.6円、約890億元)の低利子借款を提供する予定」と報じた。
全長600キロメートルの同鉄道プロジェクトは、クラン港からトゥンパトまで8つの重要都市を経由し、5~6年で工事が完了する見込みだ。マレーシアのテレビ番組「チャンネルニュースアジア」の報道によると、マレーシア財務省のイルワン事務次官は、「新たに建設される鉄道路線はマレーシアの西部 東部海岸地域間の輸送コストを引き下げ、商品価格を引き下げ、移動時間を短縮することになり、マレーシアの人々に向けて、特に農村で生活する人々に向けて、より多くの雇用機会とビジネスチャンスを生み出すことになる」と述べた。
シンガポールの中国語紙「聯合早報」は、「ナジブ首相の中国訪問中、中国 マレーシア両国政府は鉄道を含む16件の了解覚書に調印する予定だ。両国企業の間でも14件の了解覚書に調印する予定で、内容は投資、発展、建築、金融、EC、ソーラーパネルの生産、埠頭の建設、天然ガス輸送パイプライン、海水の淡水化工場など多岐にわたる」と伝えた。
(人民網日本語版)
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