米国の歌曲「ニューヨークの想い」には、「ニューヨーク 夢の生まれるコンクリートジャングル できない事なんて何もない」という有名な歌詞がある。この歌詞のように、ニューヨークは確かに理想の楽園だ。ニューヨークは現在、若き中国系ファッションデザイナーの成長を見守っている。彼らの努力により、西洋人が中心のファッション界で、「中国旋風」が吹き荒れている。人民日報海外版が伝えた。
中国系デザイナーのうち最も有名なのは、アレキサンダー・ワン(王大仁)だ。彼は昨年、タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれ、同ランキングに唯一ランクインした中国系デザイナーになった。先ほど閉幕した秋・冬のニューヨークファッションショーでは、彼の新作が発表される会場では満員になり、スターが集まった。このことが、その他のデザイナーを見劣りさせた。
アレキサンダー・ワンは15歳の時に自ら針を持ち、兄嫁のために30着以上のドレスを作り、結婚祝いとしてプレゼントした。彼はその後、パーソンズ美術大学でデザインを専攻し、デザイナーとしての止まることを知らない人生を歩み始めた。彼は20歳の時に、多くのデザイナーが自分の作風を模索するなか、既に個性的な審美哲学を形成していた。
同じくパーソンズ美術大学を卒業した、新鋭中国系デザイナーの存在も無視できない。彼女の名前は許燕妮で、18歳の時にデザイナーとして認められ、さらに同大学に合格した。1年生の時には、フィリップ・リンの実習に招待された。そして、わずか3年間で、NYファッション界の有名人に認められ、支持された。彼女が競争の激しいトップクラスのデザイン学校で頭角を現すことができたのは、布地の裁断に対して独特の理解を持ち、きめ細やかな技術により女性の力を斬新に表現できたからだ。
すでに有名になった中国系デザイナー以外に、その予備軍も頭角を現し始めている。
中国系デザイナーの胡媛媛が2013年に創設したブランド「ビビアン・フー」がこのほど、再びニューヨークファッションウィークの舞台に登場した。彼女の独特なデザインは、東洋の婉曲的な雰囲気を持ち、米国の大都会のように洗練されており、欧州の優雅さも兼ね備えている。
(人民網日本語版)
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