中国財政部は18日、官民連携(PPP)モデルプロジェクト第3弾の分析評価報告書を公開した。
報告書によると、PPPモデルプロジェクト第3弾の承認プロジェクト数は516件で、申請プロジェクト総数の44%を占め、投資総額が1兆1700億元を超えた。第2陣と比べて、承認プロジェクト総数が倍増し、投資額も8割増加した。
第3弾の申請プロジェクト件数が1174件、計画投資額が2兆3000億元弱で、申請件数と申請プロジェクトの計画投資額がいずれも第1弾と第2弾の合計を上回った。
今回の承認プロジェクトの投資規模に、参入基準が低く、民間投資の誘致が比較的容易な中小プロジェクトが多数を占めたこと、投資額が巨大で、運営が成熟している交通分野に大型PPPモデルプロジェクトが集中していることという2つの特徴がある。具体的には、1―5億元のプロジェクトの数が最多の168件、5―10億元のプロジェクトが111件、二者の合計件数が全体の54%を占めた。そして、投資規模が1億元以下のプロジェクトが18件で、地方公共事業関連12件、医療衛生関連2件、科学技術関連2件、生態系建設 環境保全関連1件、高齢者介護関連1件が含まれている。100億元以上のプロジェクトが21件で、交通運輸15件、大型インフラ整備関連4件、都市総合開発1件が含まれている。
産業分野別に見ると、第3弾承認プロジェクトがエネルギー、交通運輸、水利建設、生態系建設 環境保全、地方公共事業、都市総合開発、農業、林業、科学技術、保障性住宅改善プロジェクト、観光、医療衛生、高齢者介護、教育、文化、スポーツ、社会保障など18の産業分野をカバーしている。
第2弾と比べて、第3弾プロジェクトが林業と農業という2つの一級業種が加えられたほか、医療衛生と社会保障分野のプロジェクトが若干減少した以外、その他の産業分野のプロジェクト数がいずれも増加した。中でも、地方公共事業、交通運輸、生態系建設 環境保全、都市総合開発の4分野がそれぞれ全体の43%、12%、9%、6%、合計で全体の70%を占めるほど増加ぶりが目立ち、集中度の高さが伺える。また、観光と科学技術分野のプロジェクトの伸びが最も速く、それぞれ600%、430%増となっている。
(チャイナネット)
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