新華網北京10月20日 (新華社記者楊駿) 北京時間の19日未明、何億、何千万人もの中国人がこの忘れがたい瞬間に注目していた。有人宇宙船「神舟11号」と宇宙実験室「天宮2号」が順調にドッキングしてから、宇宙飛行士の景海鵬さんと陳冬さんがハッチを開けて天宮2号の中へ入り、我々に向かって微笑んで手を振ってあいさつした。
緊張をほぐすすばらしい瞬間が表しているのは、中国人の自信と大いなる気概で、そしてこの瞬間がその歴史的意義によって中国更には世界の宇宙の史書に記載されるだろう。
一部の外国人専門家から見れば、中国の宇宙技術は米国やロシアに比べてまだ開きがあり、後者は前世紀60年代にはすでにランデブー・ドッキング(RendezVous Docking)技術を身につけ、今回の33日間に及ぶ宇宙の旅が、単なる中長期的な宇宙滞在の1つの準備段階にすぎず、国際宇宙ステーションによく半年以上宇宙滞在するレベルと肩を並べることはできない。しかし、中国の宇宙飛行が奮起して追いつこうとする意欲や日進月歩のスピードが世界を驚嘆させており、中国はすでに独立した有人宇宙活動を展開することのできる3番目の国となっている。
過去を振り返ると、中国の宇宙飛行士は一歩一歩着実に前へ進んできた。2003年の初の有人宇宙船打ち上げから、「多くの人々が宇宙を飛ぶ」任務の実行、それに引き続く有人宇宙船と無人実験室「天宮1号」のドッキング、そして現在の宇宙実験室「天宮2号」と有人宇宙船「神舟11号」のドッキングまで……これらすべてを実現するのに、中国は15年もかかっていないのだ。
未来を展望し、中国は2020年頃に宇宙ステーションを完成させる見通しで、数年後にはそれが国際宇宙ステーション退役後の世界で唯一の宇宙ステーションとなる可能性がある。
これらすべては、中国人が数十年にわたって守り通してきた志のおかげだと言える。
中国の宇宙飛行士が創り出したのは単なる中国の歴史にとどまらず、このすべてが早くから人類の発展と宇宙探索の過程における欠かせない構成部分になっていた。多くの国々が精力や資金を他の分野へ移していた時、宇宙を飛ぶという中国の志は、人類が頭をもたげて星空を仰いだ大いなる気概と壮大な志を再び奮い立たせているのだ。
(新華社より)
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