新華網北京10月10日 中国人民銀行(中央銀行)のウェブサイトの報道によると、2016年10月7日から9日にかけて、国際通貨基金(IMF)と世界銀行による年次総会の一連の会議が米国・ワシントンで開催された。中国人民銀行の周小川総裁が中国政府の代表団を率いて出席し、第34回国際通貨金融委員会(IMFC)の閣僚級会議で中国の経済情勢やマクロ経済政策などの議題について発言した。
周総裁は次のように説明した。今年に入ってからも中国の経済成長は引き続き合理的な区間内にあり、物価も基本的に安定を維持しているほか、このところ一部の重要な経済指標にも持ち直しの兆しが現れるようになった。また経済が中高速成長期へ移行する「新常態」に入ると同時に、中国の経済成長の構造や質の面でも改善が続き、新たな成長の原動力が絶えず大量に現れていることから、経済が長期的に上向くというファンダメンタルズが変わることはない。中国の銀行貸出の伸びが比較的に速いことは、世界経済の成長力が乏しい背景のもとで、リスクに対応し、成長促進に向けて行ってきた中国の努力を反映している。世界経済の回復が徐々に正常化に向かうに伴い、中国は銀行貸出の伸びを多少抑えるようになる。銀行システムの不良債権比率は若干上昇したが、資本は十分に足りており、全体的にリスクコントロールすることができるといえる。
(新華社より)
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