:
不動産賃料が7カ月連続上昇 物価不安定要因に
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2016-09-14 10:34:04 | 人民網日本語版 | 編集: 薛天依

  不動産市場が活発になるのにともない、不動産賃貸市場にも新たな波が押し寄せている。国家統計局がこのほど発表した最新のデータによると、不動産の賃料が7カ月連続で上昇しており、8月の前月比上昇幅も0.4%上昇と高い水準になったという。これまでは、卒業 就職シーズンが終わりに近づくと、主要人気都市の賃貸市場も徐々に安定に向かうというのが慣例だったが、売買市場が引き続き活発で、有効な調整措置が打ち出されない中、賃料が今後の物価バスケットにおける新たな不安定要因になる可能性があるという。「北京商報」が伝えた。

  今年の正月の前後には、大都市の出稼ぎ労働者が相次いで帰郷し、賃貸市場は一度は需要が低迷して、新規賃貸物件も減少傾向をみせた。だが新たな年が始まり、春節(旧正月、今年は2月8日)が終わると帰郷した人が大量にUターンし、全国主要賃貸市場では賃料が徐々に上昇して、最終的に高い水準に達した。

  生活情報サービスの58同城がこのほど発表した「2016年上半期不動産賃貸市場報告」によると、今年上半期には大都市における貸出ニーズと不動産賃貸ニーズの規模がいずれも拡大した。一線都市の上海、北京、深センでは住宅1戸あたりの平均家賃が4千元(1元は約15.2円)に達し、うち上海は5133.91元と大陸部で最も家賃が高い都市になった。不動産市場がさまざまな表情をみせるように、上海や北京などの超大都市と二線都市や三線都市との間では家賃に大きな開きがある。全体としてみると、二線 三線都市の家賃は2千~3千元で、上海は多くの二線 三線都市の2~3倍に達する。

  大学が集まる地域の一つ 北京では、毎年卒業シーズンになると、賃料が一気に跳ね上がる。市内の家賃平均は2010年7月の1平方メートルあたり47.2元が、15年7月には同72.8元に上昇し、上昇幅は54.2%に達した。今年の北京の新卒生は24万人と過去7年間で最も多く、賃貸ニーズのある新卒生の数もますます多くなり、家賃の値上がりに拍車を掛けた。

  家賃が高騰すると、借り手からは不満が出てくる。早くも今年3月15日に中国消費者協会が発表した報告の中で、さまざまな出費の中で消費者が最も不満を感じるのは家賃だとされており、その具体的な原因として、家賃が高いこと、金利が高く返済の圧力が大きいこと、仲介サービスが不十分なこと、詐欺的行為が多いことなどが挙げられた。上海財経大学経済学院の田国強院長は、「都市の住宅価格、賃貸価格の上昇には警戒が必要だ。特に都市で働いてまだ数年という若い人にとって、賃料の上昇は今後の家賃出費の増加にほかならない。一線都市では一部の人が消費の実感と物価データとが一致しないと感じている」とはっきり指摘する。

  とはいえ、不動産オーナーにとってみれば、家賃は重要な収入源だ。北京の場合、北京市統計局が7月に発表した都市部 農村部住民の収入データをみると、今年上半期には同市の一人あたり平均家賃収入は628元で、前年同期比31.1%増加した。都市部は31.6%増加、農村部は26.5%増加だった。

  

  (人民網日本語版)

  

関連記事:

財経観察:中国・アセアン関係の質の向上・アップグレードが絶えず前進

2016・中国国際情報通信展示会、まもなく北京で開催

 

不動産賃料が7カ月連続上昇 物価不安定要因に

新華網日本語 2016-09-14 10:34:04

  不動産市場が活発になるのにともない、不動産賃貸市場にも新たな波が押し寄せている。国家統計局がこのほど発表した最新のデータによると、不動産の賃料が7カ月連続で上昇しており、8月の前月比上昇幅も0.4%上昇と高い水準になったという。これまでは、卒業 就職シーズンが終わりに近づくと、主要人気都市の賃貸市場も徐々に安定に向かうというのが慣例だったが、売買市場が引き続き活発で、有効な調整措置が打ち出されない中、賃料が今後の物価バスケットにおける新たな不安定要因になる可能性があるという。「北京商報」が伝えた。

  今年の正月の前後には、大都市の出稼ぎ労働者が相次いで帰郷し、賃貸市場は一度は需要が低迷して、新規賃貸物件も減少傾向をみせた。だが新たな年が始まり、春節(旧正月、今年は2月8日)が終わると帰郷した人が大量にUターンし、全国主要賃貸市場では賃料が徐々に上昇して、最終的に高い水準に達した。

  生活情報サービスの58同城がこのほど発表した「2016年上半期不動産賃貸市場報告」によると、今年上半期には大都市における貸出ニーズと不動産賃貸ニーズの規模がいずれも拡大した。一線都市の上海、北京、深センでは住宅1戸あたりの平均家賃が4千元(1元は約15.2円)に達し、うち上海は5133.91元と大陸部で最も家賃が高い都市になった。不動産市場がさまざまな表情をみせるように、上海や北京などの超大都市と二線都市や三線都市との間では家賃に大きな開きがある。全体としてみると、二線 三線都市の家賃は2千~3千元で、上海は多くの二線 三線都市の2~3倍に達する。

  大学が集まる地域の一つ 北京では、毎年卒業シーズンになると、賃料が一気に跳ね上がる。市内の家賃平均は2010年7月の1平方メートルあたり47.2元が、15年7月には同72.8元に上昇し、上昇幅は54.2%に達した。今年の北京の新卒生は24万人と過去7年間で最も多く、賃貸ニーズのある新卒生の数もますます多くなり、家賃の値上がりに拍車を掛けた。

  家賃が高騰すると、借り手からは不満が出てくる。早くも今年3月15日に中国消費者協会が発表した報告の中で、さまざまな出費の中で消費者が最も不満を感じるのは家賃だとされており、その具体的な原因として、家賃が高いこと、金利が高く返済の圧力が大きいこと、仲介サービスが不十分なこと、詐欺的行為が多いことなどが挙げられた。上海財経大学経済学院の田国強院長は、「都市の住宅価格、賃貸価格の上昇には警戒が必要だ。特に都市で働いてまだ数年という若い人にとって、賃料の上昇は今後の家賃出費の増加にほかならない。一線都市では一部の人が消費の実感と物価データとが一致しないと感じている」とはっきり指摘する。

  とはいえ、不動産オーナーにとってみれば、家賃は重要な収入源だ。北京の場合、北京市統計局が7月に発表した都市部 農村部住民の収入データをみると、今年上半期には同市の一人あたり平均家賃収入は628元で、前年同期比31.1%増加した。都市部は31.6%増加、農村部は26.5%増加だった。

  

  (人民網日本語版)

  

関連記事:

財経観察:中国・アセアン関係の質の向上・アップグレードが絶えず前進

2016・中国国際情報通信展示会、まもなく北京で開催

 

010020030360000000000000011100391356866261