新華網ビエンチャン9月11日(記者劉暢 李恵子)国務院の李克強総理は現地時間の7日午前、ラオス・ビエンチャンの国家会議センターで開催された第19回中国―ASEAN(10+1)首脳会議に出席した際、南中国海問題について中国側の立場や主張を詳しく述べた。
李総理は次のように表明した。中国とASEAN諸国の共同努力のもとで、現在南中国海情勢は積極的な方向に向かって発展している。中国とASEAN諸国が国際法原則によって達成された『南中国海各方面行為宣言』は効果的な地域ルールであることを、実践が証明している。過去10数年間にわたり、中国とASEAN諸国は南中国海の平和と安定を共同で守り、『宣言』により確立された直接当事国が交渉と協議を通じて紛争を平和的に解決するという原則が、極めて重要な役割を果たした。中国とASEAN諸国が現在『宣言』を基礎として『南中国海行動準則』協議を積極的に推進している目的は、南中国海問題を適切に処理し、紛争解決の前に、食い違いを管理・コントロールし、矛盾を解決し、協力を推進することにある。
李総理は次のように強調した。南中国海の平和と安定はこの地域の国家の繁栄・発展と緊密な関係を持っている。中国側はASEAN諸国と手を携えて協力し、妨害を排除し、『宣言』の精神と「双軌」思路(二重軌道構想)によって南中国海問題を適切に把握且つ処理し、南中国海を地域や各国に幸福をもたらす平和、友情、協力の海に作り上げることができるよう望んでいる。
会議に出席したASEAN諸国の首脳は「南中国海行為準則」をめぐる交渉を積極的に推進する中国の努力を賞賛し、会議で『中国・ASEAN諸国の海上緊急事態対応外交高官ホットラインプラットホーム指導方針』及び「中国・ASEAN諸国の南中国海で『海上意外相遇規則』を適用することに関する共同声明」を採択することを歓迎した。ASEAN諸国の首脳はまた、『南中国海各方面行為宣言』を共同で着実に実施し、対話と協議を通じて南中国海紛争を解決することを堅持し、関係食い違いがASEANと中国関係の発展の大局に影響しないことを望んでいる。
(新華社より)
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