今年、香港株式市場で上場した騰訊(テンセント)の株価が高騰し続け、それに伴って会社の時価総額も上昇の一途を辿っている。8月中旬にアリババを追い抜いたテンセントは、中国で時価総額最大のIT企業となった。それに続いて、5日午後、テンセントの株価は1株あたり210.2香港ドル(1香港ドルは約13.3円)となり、それに応じ時価総額は1兆9898億香港ドルに達し、同日の中国移動(チャイナモバイル)を上回り、アジアで時価総額最大の企業となった。京華時報が伝えた。
その前日の4日、米国で上場した百度とアリババの時価総額は、それぞれ616億ドル(1ドルは約103.4円)と2455億ドルで、テンセントの時価総額はすでにBAT(百度・アリババ・テンセント)のトップに躍り出た。
上場以来12年間で、テンセントの時価総額は62億香港ドルから約2兆香港ドルと、300倍以上も上昇したが、その勢いはまだ止まらない。これは、アップルやアマゾンでさえも足元に及ばない「伝説」だと指摘する声もある。
「テンセントの株価が最近頻繁に新高値を更新しているが、その背景には素晴らしい業績がある」という見方がある。8月17日、同社が発表した第2四半期業績報告によると、売上高は676億8千万元(1元は約15.5円)、前年同期比48%増。利益は同40%増の277億3千万元。当期純利益は同41%増の201億4800万元。親会社に帰属する利益は同40%増の199億2千万元だという。
テンセント傘下の2大SNSプラットフォームである、QQと微信(Wechat)でのゲーム販売およびその他のニュースアプリによる収入が、テンセントの売り上げの半分以上を占める。第2四半期、同社のモバイルゲームの売り上げの成長率は100%を上回り、96億元に達した。オンラインゲームの売り上げは同32%増の171億2400万元だった。さらに驚異的なことに、微信(Wechat)の中国国内と海外を合わせた1カ月のアクティブユーザー数は、同34%増の8億600万人に達した。微信における企業アカウントの登録数はすでに2千万を上回った。
(人民網日本語版)
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