復旦大学類脳智能科学 技術研究院の馮建峰院長がチームを率い、核磁気共鳴スキャン技術を使い人類の脳の各領域の動的相互作用モデルを測定し、その動的変化が起きるメカニズムを解明することで、初めて脳機能ネットワークの動的マップを作成した。同研究により脳機能ネットワークの動的変化が人類の知能の程度と関連することが判明した。同研究の成果に関する内容がこのほど、学術誌のウェブサイトに掲載された。科技日報が伝えた。
同研究によると、学習や記憶と密接に関わる脳の領域では、高い「モビリティー」が認められる。これはこれらの領域と、脳のその他の領域の間の連結方法の変動がより頻繁であり、わずか数分、さらには数秒内に発生することを意味する。一方、視覚野、聴覚野、感覚運動野など知力との関連性が低い領域では、モビリティーと適応性が低かったことがわかった。脳のモビリティーが高い、もしくは柔軟であるほど、知力と創造力が高くなる。
精神分裂病、自閉症、および多動症の患者のデフォルトモードネットワーク(DMN)において、モビリティーの状態の変異を観察できる。つまり、精神疾患の根源が、脳のモビリティーと可塑性の変化である。この発見により、科学者はより効果的に精神疾患を治療 予防できることになる。
(人民網日本語版)
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