中国財政部が7月25日に発表した「2016年1-6月全国国有及び国有持株企業の経済運行状況」によると、今年上半期の全国国有企業と国有持株企業(国有企業)の経営状況は上向いた。うち売上高と利益は前年同期比で引き続き減少したが、減収率は前月に比べ0.5ポイント縮小し、減益率も1.1ポイント縮小。石炭産業が今年初めて黒字に転換した一方、鉄鋼と非鉄金属などは赤字が続いている。
大口商品情報サービス、安迅思(ICIS)の鄧舜アナリストは、今年上半期の石炭産業について、生産能力の削減による効果が比較的大きかったとの見方を示した。生産量が次第に減少するのに伴い、一部で在庫が逼迫する現象もみられ、港湾では石炭の欠品も発生したと指摘。逆に、石炭産業の効果的な生産能力削減がある程度の合理的な石炭価格回復につながり、企業の利益を押し上げたとみている。
(チャイナネット)
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