新華網東京7月26日 （新華社記者/許縁、銭錚）最近、エアバッグに隠れた問題が存在することで幅広く注目された日本の自動車部品大手タカタがテストデータを改ざんしていたことが暴露され、三菱などの日本の自動車企業による燃費データの改ざん後に続く日本の製造業による再度の捏造スキャンダルとなっている。
日本の支柱業界としての自動車業であれ、かつて世界でリーダー的地位にあった家電業であれ、或いは建築、鉄鋼といった国家経済の発展を後押しする原動力的な業界であれ、日本の製造業部門にはここ数年にわたって各種の違法や偽造スキャンダル、欠陥の問題がしきりに現れており、ますます多くの消費者から疑問を投げかけられている。
「安全のためのエアバッグ」が「死のエアバッグ」に
（写真はネットより）
自動車のエアバッグの役割とは、自動車に事故が起きた際に搭乗者の命の安全を最大限に守ることであるはずだ。しかし今では過去10年間に100人以上の死傷者をもたらした「死のエアバッグ」が出現している。
2008年、日本・ホンダがタカタ製エアバックを搭載した自動車をリコールしてから半年後、米国の18歳の女性1人が衝突事故後エアバック膨張時に飛び散った金属片で頸動脈を切断されて死亡した。その後、米運輸省高速道路交通安全局は続々と通報を受け、タカタ製エアバッグを搭載した一部の車種はエアバック膨張時に金属片が飛び散ったと伝えている。これに対しホンダはリコールの規模を50万台以上に拡大すると発表し、この時から自動車リコール事件の序幕が開かれた。
第3者である「問題のエアバッグ合同調査グループ」が2016年7月19日に発表した調査結果によると、タカタ製エアバッグはテストでデータ操作と改ざんの問題が存在し、品質のモニタリングの一環で、タカタのエンジニアが一部のテストデータを故意に削除することで、「理想」的なテスト報告を得ていたという。
