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葬儀学部の卒業生 高待遇でも世間の目は冷たいのが悩み 中国
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2016-07-21 10:35:47 | 人民網日本語版 | 編集: 吴寒冰

  近年、中国の多くの大学では専攻学科によって就職率が大きく異なるという現象が起きている。興味深いのは、一部の人気の専攻学科の就職率が低いのに対して、一部の不人気専攻学科は、就職率が非常に高くなり、企業から引っ張りだこになっているというケースが現れている点だ。中国新聞網が報じた。

  現在、中国でも高齢化の加速を背景に、近年、葬儀業界が盛り上がりを見せ、葬儀関係を専門に学ぶ学生の人気も高まっている。しかし多くの人にとって葬儀関係の学部はミステリアスで恐いとさえ感じ、興味を持つ人は決し多くない。それでも高い就職率や高収入が同学部の最大の特徴ともなっており、それに惹かれる学生もいる。

  1995年、長沙民政職業技術学院は「現代葬儀」学部を設置。20年以上の間に、約5000人の卒業生を葬儀業界に送りこんできた。殯儀学院党総支副書記の蘇立輝さんは取材に対して「今年、当校の卒業生は約200人。たくさんの企業が人材を求めて当校に来て、学生たちにさまざまなポストを用意した。最終的に卒業生一人につき約3-4社の内定をもらった。需要に供給がまったく追い付かない状態」と説明した。

  3年前、95年代生まれで中国東北地方出身の白書杭さんは、悩んだ末、就職率の高い葬儀学部を選んだ。昨年、全国民政職業技能コンテストで、白さんはその巧みな技術で、「納棺師二等奨」を受賞した。今年、成績優秀な白さんは長沙民政職業技術学院を卒業し、江西省九江市にある葬儀館に就職した。

  「食事も寮も付いていて、月給は約4千元(約6万3千円)で、地元の平均月給より高い。それに、自分の時間も十分にある」と待遇を説明する白さん。その仕事に満足しているという。

  今年6月、第三者教育データコンサルティング調査機関 麦可思(MyCOS)が作成した「就職青書:2016年中国大学生就職報告」によると、15年度の中国の大学新卒の卒業半年後の平均月收は3726元(約5万8800円)。白さんは「同じ学部のほとんどの同級生の月給はこの平均値の足を引っ張ってないと思う」と冗談交じりに語った。

  白さんによると、同じ学部の同級生の中には、マレーシアや香港、澳門(マカオ)、さらに北京、上海、広州などで働いている人もいる。「実際には、この学部を卒業して大都市で働くと、月収1万元(約15万8千円)超えも簡単。ちょっとプレッシャーはあるけど。僕はしんどいのは嫌だから、大都市はやめた」と白さん。

  しかし、企業の待遇はいいものの、世間の目が冷たいのが、白さんにとって常に悩みとなっているという。「なかなか自分の仕事のことを理解してもらえなくて、友達を作りにくいと本当に感じる。ある時、バスに乗っている時に、同乗していた人といろいろおしゃべりをした。でも、僕が専攻している学部を知ると、しゃべってくれなくなった。こんなことはよくある。社会には、この仕事についてもっと理解してほしい」と訴える。

 

(人民網日本語版)

 

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新華網日本語

葬儀学部の卒業生 高待遇でも世間の目は冷たいのが悩み 中国

新華網日本語 2016-07-21 10:35:47

  近年、中国の多くの大学では専攻学科によって就職率が大きく異なるという現象が起きている。興味深いのは、一部の人気の専攻学科の就職率が低いのに対して、一部の不人気専攻学科は、就職率が非常に高くなり、企業から引っ張りだこになっているというケースが現れている点だ。中国新聞網が報じた。

  現在、中国でも高齢化の加速を背景に、近年、葬儀業界が盛り上がりを見せ、葬儀関係を専門に学ぶ学生の人気も高まっている。しかし多くの人にとって葬儀関係の学部はミステリアスで恐いとさえ感じ、興味を持つ人は決し多くない。それでも高い就職率や高収入が同学部の最大の特徴ともなっており、それに惹かれる学生もいる。

  1995年、長沙民政職業技術学院は「現代葬儀」学部を設置。20年以上の間に、約5000人の卒業生を葬儀業界に送りこんできた。殯儀学院党総支副書記の蘇立輝さんは取材に対して「今年、当校の卒業生は約200人。たくさんの企業が人材を求めて当校に来て、学生たちにさまざまなポストを用意した。最終的に卒業生一人につき約3-4社の内定をもらった。需要に供給がまったく追い付かない状態」と説明した。

  3年前、95年代生まれで中国東北地方出身の白書杭さんは、悩んだ末、就職率の高い葬儀学部を選んだ。昨年、全国民政職業技能コンテストで、白さんはその巧みな技術で、「納棺師二等奨」を受賞した。今年、成績優秀な白さんは長沙民政職業技術学院を卒業し、江西省九江市にある葬儀館に就職した。

  「食事も寮も付いていて、月給は約4千元(約6万3千円)で、地元の平均月給より高い。それに、自分の時間も十分にある」と待遇を説明する白さん。その仕事に満足しているという。

  今年6月、第三者教育データコンサルティング調査機関 麦可思(MyCOS)が作成した「就職青書:2016年中国大学生就職報告」によると、15年度の中国の大学新卒の卒業半年後の平均月收は3726元(約5万8800円)。白さんは「同じ学部のほとんどの同級生の月給はこの平均値の足を引っ張ってないと思う」と冗談交じりに語った。

  白さんによると、同じ学部の同級生の中には、マレーシアや香港、澳門(マカオ)、さらに北京、上海、広州などで働いている人もいる。「実際には、この学部を卒業して大都市で働くと、月収1万元(約15万8千円)超えも簡単。ちょっとプレッシャーはあるけど。僕はしんどいのは嫌だから、大都市はやめた」と白さん。

  しかし、企業の待遇はいいものの、世間の目が冷たいのが、白さんにとって常に悩みとなっているという。「なかなか自分の仕事のことを理解してもらえなくて、友達を作りにくいと本当に感じる。ある時、バスに乗っている時に、同乗していた人といろいろおしゃべりをした。でも、僕が専攻している学部を知ると、しゃべってくれなくなった。こんなことはよくある。社会には、この仕事についてもっと理解してほしい」と訴える。

 

(人民網日本語版)

 

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