ネット有名人のpapi醤
「2016中国eコマース ネット有名人ビッグデータ報告」によると、今年のネット有名人(中国語:網紅)の生産額は約580億元(約9000億円)と、昨年の映画の総興行収入を大きく上回ると予測されている。経済参考報が報じた。
ネット有名人のハンドルネームPAPI醤は今週、初めて1時間半の生放送を行い、最多時で2000万人以上のネットユーザーが鑑賞。90万元(約1395万円)以上のプレゼントをゲット。これ以前に、アイリサーチと新浪微博(ウェイボー)が共同で発表した「2016年ネット有名人生態白書」によると、約3万人のネット有名人を対象にした調査では、過去一年でフォロワーの規模が1億人から3億8500万人に増加し、ネット有名人の24%が、マネジメント関連の事務所と契約していたことが明らかになった。
メディアによる情報の伝達が現在ほどの速さで現金化されることはなかった。「ネット有名人経済」が成功しているのは、従来の「メディア」と「消費者」の関係を根底から覆したからで、メディアは道を伝え、業を授け、惑いを解く、近付きがたい教師のような存在ではなくなった。そして、若いネットユーザーらと、知識や趣味を分かち合い、喜怒哀楽を共にし、生活のちょっとしたことを共有する存在になっている。
1人のネット有名人が孤軍奮闘するスタイルでは、内容が淡白になり、提携の失敗など技術的な問題も発生する可能性が高い。しかし、新興のネット有名人経済は、全体が産業チェーンとなることで、ネット有名人が「一発屋」となるのではなく、クオリティの高いネット有名人に、人気を持続させる可能性を与える。
ネット有名人経済は、根本的に言うと産業チェーンだ。そして知的財産権を中心に、コンテンツやマーケティング、育成、転換などが欠かせない存在となっている。ネット有名人経済は将来、インターネット経済にさらに確実な利益をもたらす存在となるだろう。
(人民網日本語版)
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