アマゾンのネットショッピングにはまっている筆者(米メディア記者)が、南寧市(広西チワン族自治区)出身の同僚と話しているときのことだ。彼曰く「私はタオバオのファンであり、蘇寧易購と京東商城でもよく買い物をする」と。実際、彼らのような人たちが、中国経済がリアル店舗中心の消費からネット店舗中心の消費に転換することを後押しいる。電子商取引は現在高速成長期にある。
中国でネットショッピングが盛んになったのはまだ最近だが、その消費額は全世界のネット消費額の半分近くを占め、さらにその比率は高まりつつある。2015年の中国のオンライン小売売上高は5816.1億ドルと、前年同期に比べ33%増と急増。現在ネット売上高はアメリカを上回っており、2020年までは年22%成長が見込まれている。ネットショッピングをけん引しているのは、若者たちである。彼らは都会に住み、高等教育も受けている。彼らの特徴は古い年代の人たちと異なり、貯蓄志向より消費志向が強いことだ。
ネットショッピングの利用度をエリアで比較すると、1 2線都市(大都市)での利用度が89%まで高まっているのに対し、3 4線都市(地方都市)では62%に過ぎない。こうした地方都市や農村地区ではネットショッピングに対する需要が急速に高まっており、ネット業者は物流インフラやサービスの拡充に力を入れている。 中国のネットショッピングの急速な発展は、国民所得の増加や教育レベルの上昇、きめ細かな消費志向を映し出している。今後物流機能が必要に応じて拡充されるなか、電子商取引業者は今、中国の消費成長の最先端に位置している、と考えられる。
(チャイナネット)
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