欧州宇宙機関(ESA)のヨハン・D・ヴェルナー会長は、「米国議会が強く反対し続けているが、中国を国際宇宙ステーション(ISS)に再び招待した」と述べた。ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)が15日に伝えた。
ヴェルナー会長はファーンボロー国際航空ショーで、中国との協力の扉を閉ざすのは「誠にあるまじきことだ」と述べた。ヴェルナー会長はさらに、「中国が自国の宇宙ステーションを建設中だが、私は先ほど中国の高官と交流した際に、依然として協力について開放的な態度を持っていることを知った」と補足した。
ヴェルナー会長は、「私はアメリカ航空宇宙局(NASA)のチャールズ・ボールデン長官と、中国をISSに招待する可能性について議論した。しかし米議会はNASAに、北京の高官と本件について言及することを禁じている」と話した。
ヴェルナー会長は「私は米国側の厳しい政治的規制を理解している」と述べたが、「個人的には、軌道上で2つの関係ない宇宙ステーションが同時に出現するよりも、私たちに何ができるか考えるべきだと思う」と補った。
欧州の宇宙大国は現在、予算拡大の圧力を受けている。そのため欧州宇宙機関は米国、さらには中国と宇宙事業の費用を分担することを検討している。
ヴェルナー会長は、「ISSの使用寿命は、少なくとも2024年まで延長できる」と楽観的に見積もった。
(チャイナネット)
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