7月5日、米国の首都ワシントンで、米国のジョン・ネグロポンテ国務副長官が中米シンクタンク南中国海問題対話会で発言した。
南中国海情勢は鎮静化すべき
南中国海地域の現在の情勢について、戴秉国前国務委員は次のように指摘した。当面、南中国海の温度は十分に高く、このまま温度が上昇すれば、予想外の展開が起こり、さらには南中国海全体を乱し、ひいてはアジアを乱す可能性がある。南中国海の温度を真の意味で降下させるためには、関係国が堅実に努力する必要がある。
米国のシンクタンク、スティムソン・センターの優れた学者で、米国国家安全保障会議(NSC)の前アジア事務の栄安瀾主任は中米双方が南中国海を鎮めるために共同で尽力できるならば、双方にとって有益なことだという見方を示した。
南中国海問題をいかにして解決するかについて、戴秉国前国務委員は次のように説明した。誰もが知っているように、中国政府は「紛争を棚上げした共同開発」を最初から提示し、一貫して堅持している。しかも、交渉と協議を通じて紛争を平和的に解決することを終始堅持し、規則とメカニズムを通じて紛争をコントロールし、開発と協力によって互恵互利とウィンウィンを実現し、南中国海の航行と上空通過の自由及び南中国海の平和と安定を擁護することを堅持する。これは中国が南中国海問題を解決するための基本政策で、厳粛な承諾でもある。
中米関係の全局が壊されてはならない
中米両国の南中国海問題における対立について、戴秉国前元国務委員は次のように説明した。中米は南中国海にほんのわずかな領土の係争地もなく、南中国海においても根本的で戦略的な利害の衝突もなく、このことで中米関係を定義できない。両国は南中国海問題を両国関係における合理的な位置に据え、南中国海を中米が対抗と衝突の場所ではなく、協力の場所に築き上げ、中米関係の全局に対し本来あるべきではない干渉、又は破壊が生じないように防止する必要がある。
(新華社より)
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