福島県は12日、放射能汚染が比較的深刻な「避難指示区域」の避難指示を初めて解除し、避難者が放射能汚染を受けた元の居住地に帰ることを認めた。
福島原発事故後、福島第一原発周辺は、放射能汚染水準により「帰還困難区域」「居住制限区域」「避難指示解除準備区域」に分けられた。福島県双葉郡葛尾村は、上述した3種の区域に含まれる。葛尾村は今回、「居住制限区域」「避難指示解除準備区域」の避難指示を全面的に解除された。日本が放射能汚染が比較的深刻な「居住制限区域」の避難指示を解除するのはこれが初で、被災者に帰宅を認めた。
避難指示は解除されたが、現地の家屋とインフラは長年放置されており、畑には廃棄物が山のように積もっている。多くの被災者は、真の安全性を疑っている。ある被災者は、日本政府がこのような状態で帰宅可能と発表したことは無責任だと述べた。5分の1以上の世帯が帰宅しないと表明しており、帰宅を望むとした世帯は半数未満で、うち高齢者が多数を占めた。
これは2020年東京五輪に向け、福島復興を印象づける狙いがある。日本政府は東京五輪を「復興の五輪」と位置づけ、福島の復興を世界にアピールしようとしており、そこで急きょ避難指示を解除した。被災地は5年以上放置され、生活インフラが整っていない。被災者の放射能汚染への懸念が残されており、被害者の帰宅は数多くの難題に直面している。
(チャイナネット)
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