中国科学院は、中国の居住に適した都市に関する研究報告書を発表した。調査対象となった全国40都市のうち、トップ10に選ばれたのは青島市、昆明市、三亜市、大連市、威海市、蘇州市、珠海市、アモイ市、深セン市、重慶市の順。
40都市の快適性を比較対照したところ、住民が最も重視するのは公共インフラの利便性で、自然環境の快適性、人文環境の快適性、交通の利便性、健康的な環境、都市の安全性が続くことが分かった。
都市の安全性は6つの基準のうち、最も重視されなかった。深セン市、北京市、上海市など大都市の安全性はいずれも高かった。
公共インフラの評価が最も高かった都市には、上海市、広州市、深セン市、北京市などの大都市のほか、南京市、青島市、成都市、済南市、昆明市などの有名な観光都市が含まれた。
東部沿岸部の都市は自然環境の快適性が高く、深セン市、上海市、蘇州市、青島市、南京市の順で評価が高かった。
交通の利便性の評価が最も高かったのは、アモイ市、蘇州市、済南市、海口市、銀川市で、他にも威海市、石家荘市、昆明市の評価も高かった。主に中都市が中心となった。
同報告書は住民を対象とする大量のアンケート調査とデータ分析により、市民の都市快適性の真の実感を反映した。興味深いことに、年齢、学歴、戸籍状況、各世帯の月収などの違いによって、都市の快適性への評価結果が大きく異なることが分かった。うち20代、40代、現地戸籍保有者、高学歴、世帯月収5000元以下もしくは2万元以上の人々は、都市の快適性への評価が低い。つまり中所得層の満足度は、低所得層もしくは高所得層を上回っている。
調査結果によると、中国都市部住民の幸福度が高かった都市は、アモイ市、威海市、寧波市、済南市、蘇州市の順。
(チャイナネット)
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