新華網アスタナ5月31日(記者/苗壮)カザフスタン人文・法律大学の研究員、アバイ・アブラウリ(音訳)氏は先日、上海協力機構(SCO)は中央アジア地域の安定維持、テロ浸透の防止などの面で重要な役割を果たしつつあり、中国外交部の王毅部長が近ごろタシケントで行われたSCO外相会議で提起したSCOの発展を推進するための5つの提案が、重要な意義を持っているとの見方を示した。
アブラウリ氏は新華社記者のインタビューに応じた際、次のように語った。昨年以来、カザフスタンと中央アジアの他の国々は、原油価格の下落や世界的な経済不況などの影響を受け、いずれも経済成長の減速圧力に直面しており、客観的に見てこれが安全や対テロ情勢をますます復雑化させている。このような状況の下で、中央アジア諸国はSCOのプラットフォームを拠り所とし、協力を強化して、すでに達成した合意や共通認識をより力を入れて実行していくべきだ。
南中国海問題においてアブラウリ氏は、カザフスタンのイドリソフ外相が今年の4月に中国へ赴きアジア信頼醸成会議(CICA)の第5回外相会議に出席した期間中、カザフスタン側は中国側の立場を十分に理解・尊重し、関連の紛争は当地域の直接の当事国が二国間対話や交渉を通じて解決すべきだと明確に表明していたと述べた。アブラウリ氏は、南中国海の関係紛争は、関連する直接の当事国間において交渉や協議を通じて解決すべきで、域外国の介入は問題を複雑化し、不安定な方向へ発展させるだけだとみなしている。
(新華社より)
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