新華網東京5月27日 (記者/蓝建中)昨年10月の日本・各都道府県の人口調査から見ると、日本の人口高齢化問題は悪化し続けている。先日記者は四国を訪れ、人口高齢化が現地にもたらした衰退した光景を目の当たりにした。
四国は日本列島四大島の一つで、面積は約1万8800平方キロメートル、徳島、香川、高知、愛媛の4県に分かれている。2010年に実施された関連の権威ある調査機関の調査によると、四国の95市町村のうち、5年前より人口がいくらか増加したのは、8市町村だけだった。ここ数年、現地の若者人口の割合はますます低くなっているという。
徳島県の政府高官の紹介によると、2013年10月1日時点で、徳島県の65歳以上の人口はすでに29.1%を占めた。2020年までに、3人に1人が65歳以上となる見通しだ。
徳島県上勝町は人口高齢化が最も深刻な地域の一つだ。1955年には現地の人口がかつて6265人に達したことがあったが、2016年4月までにすでに1662人まで落ち込み、しかも半数以上が65歳以上だったとのことだ。人口の過少により、四国の多くの電気鉄道はすでに運行が停止されている。
高知県の室戸岬は世界地質公園に属し、日本の「恋人の聖地」という美名を持っている。記者が週末に訪れた時、ちょうどトライアスロンが行われていた。しかし、競技に参加した選手とサービスに携わっていた年配の婦人数名以外、応援していた観客や観光客はいくらもいなかった。周りのホテルや小さな店も店じまいしてしまい、簡単な食事を取りたかったのだが容易ではなかった。
愛媛県佐田岬半島は長さが40キロあり、日本で最も細長い半島だ。人口が絶えず減少したことから、2005年には現存する伊方町、瀬戸町そして三崎町が合併して新伊方町となり、人口数もそれに伴い1万2000人まで増加したが、昨年の時点で人口がで再び1万人程度まで減少したという。
(新華社より)
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