新華網北京5月16日 中国国家海洋環境観測センターは近日、昨年から今年まで続いたエルニーニョ現象は収束したが、世界的に異常気象をもたらす「ラニーニャ現象」が発生する可能性が高いという予測を発表した。世界の気候にどんな変化が起こるのだろうか。
まず、エルニーニョについて説明する。世界気象機関(WMO)のサイトによると、エルニーニョはスペイン語で「男の子」を意味し、キリスト教(カトリック)で「神の子」を指す。赤道付近の太平洋の一部の区域の海水温度が異常に上昇し、3~5年ごとに1回、発生し、18カ月に及ぶ。 中国国家海洋環境観測センターは11日、今回は13カ月にわたり継続したエルニーニョ現象は4月に収束したが、今年夏に赤道付近の東太平洋区域に「ラニーニャ現象」が発生すると予測した。
ラニーニャはスペイン語で「女の子」を意味し、説明される現象はエルニーニョとは対照的に、赤道付近の太平洋の一部の区域の海水が冷たくなるという現象を指す(原文:道付近の太平洋の一部の区域の海水が冷たくなる)。通常はエルニーニョ現象の後に、続けてラニーニャ現象が発生する。米国海洋大気庁(NOAA)は今年4月、エルニーニョ現象が完全に収束していないときに、ラニーニャ現象の警報を発した。
中国国家海洋環境観測センターによると、今年の秋はラニーニャ現象の最盛期で、台風が発生し易くなるため、秋の台風の多発に伴う中国の沿海地域への影響を防ぐ必要がある。一旦、台風が発生すると天文潮は高潮が重なり、風津波によって災害が起きる確率が高くなる。
(新華社より)
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