福建省では豪雨が続き、一部地区では深刻な被害が出ています。福建省民政局の集計によりますと、11日9時現在、福州、三明、南平、寧徳など4市と19の県で計30万5300人が被災、40人が死亡、3人が行方不明となり、経済損失も17億8600万元(約300億円)に上るとみられています。
6日以降、福建省の西部、北部は豪雨に見舞われ、降雨量は泰寧で235.9ミリ、将楽で225.7ミリに達し、1日間の降雨量も史上最高を記録しました。一部地区では洪水や土石流、山崩れが起きています。
なかでも、8日未明4時ごろ、泰寧県開善郷では、中国華電グループに所属する池潭水力発電所拡張工事の現場にある仮設事務所と現場宿舎が土石流に飲み込まれ、10日20時までに35人が遺体で発見されたほか、現在なお1人が行方不明になっています。
土石流発生後、福建省民政局は省クラスの災害緊急救助体制レベル3を始動、民政省からも救助指導チームが現場に派遣され、救援活動や遺族のメンタルケアなどに当たっています。
(文字/中国国際放送局 写真/新華社)
関連記事: