新華網北京5月6日(記者/董龍江)第二次世界大戦の終結から70年余りに、ソ連と日本はモスクワで日ソ共同宣言を発表し、60年が経過したが、ロシアと日本は平和条約の調印を先延ばしにしてきた。数十年間にわたり両国関係の正常な発展を妨げてきた領土紛争は、ロシアと日本の双方が足を進めることのできない大きな窪みになっている。
西欧訪問を終了した日本の安倍首相は6日、ロシアに到着し、政治の拠点から離れた黒海沿いの景勝地ソチでロシアのプーチン大統領と会談する。ロシアと日本の双方が首脳会談の開催地に首都モスクワを選定しないことについて、さまざまな言い方があるが、この方針は両国が安倍首相の訪問が日ロ関係の壁の突破を推進することに最初から期待しないことを多かれ少なかれ表している。
突破の難しさは、ロシアと日本の双方で係争のある南千島群島(日本では、北方四島)問題をめぐる立場が大きく異なり、且つ根本的な矛盾点はほぼ調和が不可能な点にある。
安倍首相が遥か遠くのロシアを訪れたのは、当然ながらプーチン大統領と領土問題について協議し、前進しない平和条約の交渉を進展させることを希望してのことだ。一方で、ロシア大統領府が安倍首相の訪問前に発表した情報から垣間見ることができるように、それはおそらく安倍首相の一方的な希望に過ぎないだろう。
ロシア大統領報道府によると、プーチン大統領と安倍首相は両国の経済貿易、人文協力及び関心の高い国際問題について討論を行い、領土紛争問題を討論するかどうかについては触れていない。ペスコブ・ロシア大統領報道官はロシア政府はロシアと日本の領土問題が両国の首脳会議後に直ちに効果が表れるような進展を期待していないと率直に語った。
プーチン大統領が注目する中心的な議題は、安倍首相が関心を示すものではなく、安倍首相は興に乗ってやって来たが、不愉快になって帰っていくかもしれないことは容易にわかる。
(新華社より)
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