気温が高くなってくると、またぽっちゃり体型の面々がダイエットを叫ぶ時期となる。しかしご存じだろうか?現在どれくらい太っているかは、そのほとんどが母親のお腹の中にいる時と生後数ヵ月間で決まっているのだという。銭江晩報が伝えた。
このほど浙江大学医学院附属第一医院に12歳の男児が来院した。身長1メートル40センチの彼が体重計に乗ると針が一周まわって0のところで動かなくなった。「彼は120キロ以上だったので、100キロしか計れない体重計では測定不能だった」。
こう話すのは、同医院小児科の梁黎医科長だ。このぽっちゃり君は「水を飲んでも太る」タイプだが、なぜこんな風になってしまったのだろうか?ほとんどの場合、その原因は彼の両親にある。
梁医科長は、「肥満防止は一生のこと」という。体重120キロのこのぽっちゃり君の場合、このレベルの肥満になると体内の脂肪細胞が多すぎるほどで、しかも脂肪細胞は胎児期、幼児期、思春期前期の3段階で絶えず増加するという。
正常な人の脂肪細胞の数はおよそ250億~280億個だが、肥満児の脂肪細胞の数は正常な人の3倍にあたる635億~905億個に達するという。
肥満体は脂肪細胞の数が多すぎたり大きすぎることが原因なので、成人後に太るのは大体小さい時にすでに肥満児だったことに起因する。
そこで問題が生じる。中国の保護者の大半は「丸々太った」という言葉は子供たちにとって褒め言葉の1つだと感じているが、子供が太れば太るほどかわいいという点は、医者から見れば「この子供は将来肥満になる」と言うのと同じ意味になる。
梁医科長は、「胎児は自分で脂肪細胞を一切コントロールできない。これはその母親が左右するものだ」という。
一般的に健康な胎児は3~3.5キロだが、妊娠中に気をつけないと4~4.5キロ、時には5キロの巨大児が生まれることになる。それらの子供は成長していく過程で太り、糖尿病の発症率も非常に高くなる。
また遺伝も原因の一つであり、太った両親から生まれる子供の肥満の確率も非常に高くなる。
もし両親のうち片方が肥満だった場合、子供の肥満率は20~40%となり、両親ともに肥満だった場合、子供の肥満率は70~80%に達する。親になるからには子供に宝を残してやるものだが、健康な身体に適うものはない。
(人民網日本語版)
関連記事: