女性の経済的独立が「卒婚」の条件
「卒婚」という概念が日本に根付き、流行している現象について、日本社会の特徴と密接な関係があるとの見方もある。
お茶の水女子大学の石井昌子 社会学教授は、「現在、日本の出生率は低く、女性の寿命は長い。つまり、子供が実家を離れてからの暮らしが、日本の女性にとって一生の中で最も長くなる。夫婦二人暮らしの家庭の女性は、夫の世話以外に、することがない。そうなると、自然と自分のしたいことをしたいと考えるようになる」と分析している。
また仕事をする女性が増加していることも、「卒婚」の流行と大きな関係がある。14年、15歳から64歳までの女性の64%が仕事をしていた。この割合は、1969年時点では46%だった。伊道さんは、「これはとても重要な点。もし妻が離れて暮らすことを決めてからも、夫が生活費を出さなければならないのであれば、それでも『卒婚』と呼べるだろうか。本当の意味で『卒婚』したいなら、女性は経済的に独立しなければならない」との見方を示した。
(人民網日本語版)
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