「卒婚」で生活が有意義に
この「卒婚」という言葉は、作家 杉山由美子さんが、2004年に出版した「卒婚のススメ」で使われたことが始まり。
「卒婚」に関して、杉山さんは、「夫婦にとって、子供が成人するということは、新しい自分の残りの人生が始まることを意味する。そうなると、『このまま夫婦関係を続けたほうがいいのか』、『したいのにできていないことがまだあるのではないだろうか』などと、いろんなことを考えるようになる。結婚していても、必ず一緒に住まなければならないわけではなく、婚姻関係を維持したまま、それぞれが自由に生活するスタイルを『卒婚』という」と説明している。
杉山さんは、「『卒婚』はとても有意義で、高齢になった夫婦がそれまでとは異なる生活を送るようになり、楽しみが増えることが一番いいところ。人生と同じで、結婚生活も長く続く。適切な時に、夫婦が結婚生活の状況を見直し、残りの人生を楽しく過ごせるようにすべき」との考えを示す。