滝田洋二郎氏が19日、北京において、劇角映画社と組んで初の中国映画「聞煙」を撮影することを発表した。同氏は第6回北京国際映画祭「天壇賞」審査委員で、日本人映画監督である。
滝田洋二郎氏は1955年、富山県生まれ。1986年に「コミック雑誌なんかいらない!」がカンヌ映画祭で注目された。代表作に「秘密」、「陰陽師」、「阿修羅城の瞳」などがある。2008年の「おくりびと」は第32回日本アカデミー賞最優秀映画賞、最優秀監督賞、第81回アカデミー賞最優秀外国映画作品賞を受賞したほか、世界で100以上の賞を獲得した。細やかな感情描写を得意とする監督である。
新作「聞煙」は彼にとって初の中国語作品だ。滝田洋二郎氏によると、物語は親子の感情を中心に展開されるという。代々受け継がれてきたお菓子の秘伝をめぐり、継承に対する考え方の違いから親子関係が悪化する。さらに孫の「聞煙」の出生をめぐり、家族関係も引き裂かれ始める。父親が死んだ後、秘伝の背後にあった大きな愛情に子供は初めて気付く――。
また劇角映画社は、SF映画の「端脳」と「伝送点」、青春映画の「世界の全てはデブ」、「時間の終点であなたを待つ」、「初恋が教えてくれた18のこと」、「パーフェクト男子手帳」が近日公開されることを発表した。
(チャイナネット)
関連記事: