17日夜、震災後の熊本城を訪れた中国記者
熊本をかつてないほどの地震が直撃し、経験豊富な日本人さえもその処置に困っているようだ。14日夜に最初の地震が発生してから17日午後4時までの間に、すでに440回の余震が発生、地震警報は未だ解除されていない。日本の気象庁によると、今後1週間以内にも強い余震が発生する可能性があり、土石流といった二次災害にも警戒しなければならないとしている。環球時報が伝えた。
「環球時報」記者が17日夜8時頃熊本県を訪れてみると、被災地は物資が不足し、被災者らの表情には疲れが見えるも精神状態は安定していた。熊本への空の便はすべて欠航となっていたため、記者は17日未明に北京を出発して当日午前に福岡に到着した。福岡から熊本までの110キロは、高速道路で1時間15分程度で着く距離だが、新幹線も高速道路も遮断されていたため、一般道路が唯一の選択肢になっていた。記者は福岡の複数のレンタカー会社と連絡を試みたが、いずれも「危険すぎる」ことを理由に利用を拒否されるも、最終的に熊本の被災地まで送り届けてくれるというドライバーと連絡が取れた。
兵庫県といった地から到着した自衛隊車両が絶えず物資を搬入したり、火災防止のために到着した佐賀県消防局の車両が応援に駆けつけており、道中は大渋滞となっていた。熊本へ向かう一般車両の多くは、被災地の家族や友人迎えに行く人やボランティアであることを休憩所で知った。記者は午後3時半に福岡市を出発したが、熊本市に到着したのは夜8時を回っていた。この歴史ある熊本古城の多くの家屋や車道が崩壊し、多くのエリアが進入禁止となっていた。たった2時間の短い間に3、4回の余震も感じた。