新華網ヨハネスブルグ4月15日 (新華社記者/趙熙)4月11日、南アフリカ在住の11人の中国公民が自宅近くで銃を持った暴徒に拉致され、当日夜8時ごろ、このうち9人が釈放された。午後11時ごろ、暴徒は20万ランド(約1.4万ドル)の身代金を受け取った後、残り2人を釈放した。今年以降、同地区では中国公民が拉致された凶悪事件が既に3件起きている。
2015年、南アフリカで発生した中国人に関する案件は計200件余りに上り、16人の華僑華人が巻き込まれた。
被害者層を見ると、南アフリカの中国人に関する案件は主に2種に分かれている。一つは南アフリカへの観光、又は公務に従事する中国人に関連し、もう一つは南アフリカで就労し、生活する華僑に関連する。
在ヨハネスブルグ中国総領事館は警察当局と警官民間協力センターの業務経験を生かして、南アフリカを訪問予定の中国の旅行団体とビジネス訪問団に対し、6つの「ノー」に留意するように注意深く呼びかけた。
一、多額の現金を所持、使用しない。
二、空港で現地通貨に両替しない。
三、金銭を見せない、裕福さを誇張しない、高価な宝石のネックレスと高級腕時計を身に着けない。
四、夜間に到着するフライト便を利用しない。
五、部外者に団体の行程を告げず、暴徒の追跡と強盗を防止する。
六、パスポートなどの身分証明書と現金を同じ場所に保管しない。
もう一方で、初歩的な統計によると、南アフリカ在住の華僑華人は現在、30万人余りに上り、大多数がヨハネスブルグに集中している。中国人に関する案件の多くは中国人が現地で雇用する非南アフリカ籍の労働者と関連性がある。一部の非南アフリカ公民の容疑者は合法的な肩書がなく、家庭も社会との関係もなく、さらには特定の住所もないため、逃亡後に、南アフリカの警察当局を通じた追跡と逮捕が困難になる場合が多い。
在南アフリカ中国大使館は、南アフリカの華僑に次のように指示していた。信頼性の高い経路から外国籍の被雇用者を雇用し、被雇用者の身分証明書を複写して保管し、当地の警察部門に届け出ることができる。当地の民衆と友好的に接し、当地の従業員に好待遇を提供し、矛盾と衝突を回避するために、細かい事で他者と対立しないようにする。
(新華社より)
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