記録は破られるためにある。アラブ首長国連邦のドバイは、現地の世界最高の建築物「ブルジュ・ハリファ」を超える、世界最高のタワーを建設すると発表した。
このタワーはブルジュ・ハリファを建設した、不動産開発大手エマール・プロパティーズが手掛ける。同社のモハメド・アラバール会長は10日、新タワーの総工費は約10億ドルで、2020年のドバイ国際博覧会前に建設を終え、万博への「プレゼント」にすると表明した。
ブルジュ・ハリファは2010年1月に開放された。高さは828メートルで、現時点では世界最高の建築物。アラバール会長は、新タワーはブルジュ・ハリファの高さより「1ランク上」だと述べた。しかしアラバール会長は具体的な数値については触れず、竣工時に明らかになると述べるにとどまった。
アラブ首長国連邦の隣国のサウジアラビアでは、1000メートル超の「キングダム・タワー」が建設中だ。竣工後はブルジュ・ハリファを抜き、世界最高の建築物になる。ドバイの新タワーがキングダム・タワーを抜くかどうかは不明だ。
ブルジュ・ハリファと異なり、建設予定の新タワーはさらに細長く、建物と地面を多くのケーブルによって結ぶことで、安定性を維持する。このタワーはスイスの建築家、サンティアゴ・カラトラバ氏がデザインし、バビロンの空中庭園のようなバルコニーを設ける。さらに高級ホテル、レストランが入居し、タワーを巡り回転するガラスのベランダが設置される。
このタワーは、エマール・プロパティーズのドバイにおける大規模な不動産開発プロジェクトの中心的な部分だ。アラバール会長はこれを「21世紀のエッフェル塔」とたとえており、多くの観光客を集め、周辺の不動産の買い手を集めようとしている。「多くの購入者が、このような風景を望んでいる」
(チャイナネット)
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