国際移住機関と中国・グローバル化シンクタンクは3月17日、「世界移住報告書2015 移民と都市――人口流動の管理を巡る新たな協力」を発表した。報告書によると、中国はすでに新たな移住目的地になっている。また中国国内には、2億2000万人以上の国内移住者が存在する。
世界各地で新たな移住目的地が注目を集めており、移住先にも変化が生じている。発展途上国は移民を送り出すと同時に、移民を受け入れている。低・中所得国間の人口移動の重要性が高まっている。例えば中国の広州市などの新興経済都市は、アフリカの移住目的地になっている。中国は移民を受け入れると同時に、中東に移民を送り出している。欧州と北米がアフリカからの移民に対する規制を強化すると、多くの国が中国を候補地の一つとするようになった。
中国で暮らす外国人は少ないが、これまでと比べやや増加した。グローバル企業の入居により、各国の外国人社員が中国に派遣されている。中国経済の高度発展も、多くの外国人専門家を集めている。中国が2000−13年に海外から受け入れた移住者は、50%以上の増加率を示している。
中国の都市部の発展によって生活・勤務環境が改善され、投資と創業の機会、グローバル企業の雇用機会が増えていることから、海外に移住した多くの中国人が帰国を選択している。中国の都市部は海外の人材を集めるため、競うようにしてさまざまな奨励策を打ち出している。
世界の都市は主な移住目的地であり、全世界の外国人の約19%がそこで生活している。2014年のランキングを見ると、中国からは北京・上海・香港が世界トップ20入りを果たした。
(チャイナネット)
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