(写真はネットより)
新華網北京3月9日 (新華社記者/劉明洋、喻珮、李思遠) 都市化のプロセスが急速に発展し、高等教育が日増しに普及する中国では、ますます多くの都市部の女性が独身で「30歳」を迎えることを選択し、30歳でまだ未婚の人々が増え続ける傾向にあり、「女大当嫁(女は大きくなったら 結婚すべきだ)」という伝統的な結婚観が正に現代の独立した人生理念に取って変わられつつある。
国家衛生計画出産委員会が公布した『中国家庭発展報告2015』は、中国の未婚女性が都市地域により多く集中し、30歳及びそれ以上の各年齢層の未婚人口のうち、都市部の未婚女性の割合は農村部の未婚女性よりはるかに高かったと指摘する。昨年の調査データによると、北京では、30歳~44歳の独身層のうち女性が45 %を占め、5年前の割合は40 %だったという。
中国都市部の女性の自身の生活の質や職業発展への追求も、彼女たちの結婚に対する態度を慎重にさせている。
中国性学会専門家委員会主任委員の彭暁輝教授は次のようにみなしている。「女大当嫁」は、実は生産力が発達していない状況のもとで、女性の出産を守り、子孫を健康に育てるために形作られた社会的風習だといえる。生産力の空前の発展や社会の進歩に伴い、質の高く、リズムの速い生活や男女平等の観念が人心に深く入り込み、現代女性に人生計画を改めて立てさせるチャンスを与えている。
中共中央党校婦女研究センターの李慧英教授は、次のような見方を示している。これらのいわゆる「大齢(青年期の中で年齢の高い)」独身の若い女性の中には「三高」(高学歴、高収入、社会的地位の高い)人々が多くおり、彼女たちの教育を受けたレベルや経済的独立性は比較的高く、自分の生活や未来の伴侶に対してやや高めの条件を求めている。これは現代女性の自主的な選択で、社会の進歩における一つの表現でもあるので、社会はそれを理解し、包容せねばならないだろう。
(新華社より)
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