新華網ワシントン2月25日 外交部の王毅部長は23日、ワシントンで米国のケリー国務長官と会談し、また共同記者会見の際に、南中国海問題の中国側の立場を詳しく述べた。
王毅部長は次のように表明した。南中国海の諸島は古来より中国の領土だ。中国は自らの主権と正当な海洋権益を守る権利がある。同時に中国側は、対話を通じて食い違いを管理・コントロールし、交渉を通じて紛争を解決することを堅持する。南中国海の最大の沿岸国として、中国はASEAN諸国とともに、南中国海地域の平和と安定を守り続け、各国が国際法に基づいて享有する航行の自由を着実に守る能力があり、またそれを行う自信もある。
王毅部長は次のように述べた。私とケリー国務長官はいずれも平和的な方法で、交渉を通じて紛争を解決すべきだとのことに同意している。中米も海上問題について更に意思疎通を図り、相互理解を増進させ、誤審を避け、防止させることに同意している。
中国側が南沙諸島の島礁にレーダーを配備したことに関する記者の質問に対し、王毅部長は次のように表明した。皆さんはレーダーを配備するかどうかだけに注目しないでほしい。南中国海へしばしば突入してくる誘導ミサイル駆逐艦や戦略爆撃機についてより重視するべきだ。中国が何を配備したかだけに注目するべきではなく、中国の島礁を不法占拠するあれらの国が数十年にわたって南沙に配備してきた各種のレーダーやさまざまな軍事施設についても調べるべきだ。
王毅部長は次のように強調した。南中国海の非軍事化は一つの国のことだけではなく、各当事者がこのために共に努力していかねばならない。そのために、我々は今後接近して偵察するような挑発が少なくなり、先進兵器をひけらかすことが少なくなるよう望んでいる。
(新華社より)
関連記事: